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Vol.187 中野ブラザースのお兄様 中野啓介先生追悼
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中野啓介先生とこんなに早くお別れをするなんて信じられませんでした。8月10日、75歳で突然旅立たれました。
私は以前、昔、活躍されたダンサーや振付師の方々は、不良っぽいか、オカマっぽいか、どちらかのタイプだと書いたことがありますが、啓介先生は間違いなく前者でした。御兄弟で踊っている時の啓介先生の目線の使い方は男っぽく、身のこなしはとてもダンディで、男の私から見てもほれぼれするものでした。先日、ナショナル・タップデーの打ち上げの席で弟の章三先生が「とにかく兄貴はモテた」と連発されていましたが、そうだろうな、と思って聞いていました。
「ダンサーの色気」については、隆子先生からも何度も聞かされていましたが、私たち最近のダンサーは、どんどん「普通」になってきているように感じます。啓介先生が舞台で見せてくれたダンサーの色気は、私たちも、また次の世代にも、受け継いでいかなくてはならないことの一つかもしれません。
中野啓介先生のご冥福をお祈りいたします。
天野 俊哉
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