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Vol.1857 もうすぐ生誕100年ペギー・ライアンI最終回
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1940年代のハリウッド映画で活躍したタップ・ダンサーのペギー・ライアンがもうすぐ生誕100年を迎えます。
今回はその最終回です。
1945年にユニヴァーサル映画との契約を終えたペギーは結婚、出産しました。その後、短期間だけハリウッド映画にカムバックしました。
『シャムロック・ヒル』
(1949年2月公開/イーグル・ライオン映画)
監督/アーサー・ドレイファス
振付/ニック・カッスル
ペギー・ライアン
レイ・マクドナルド
トゥルーディー・マーシャル
独立プロダクションが製作してハリウッドの小さな会社イーグル・ライオンが配給した低予算ミュージカル。本当にお金が無いんだな?と感じました。メルヘンタッチな内容だし、カラーならばもう少し明るい作品になったのに残念です。
さて、ペギーのパートナーとして登場するレイ・マクドナルドはかつてMGMミュージカルに出演していたタップダンサー、申し分のない相手役であります。ミュージカル・ナンバーのレベルはどれも高いのですが、シチュエーションが平凡なので盛り上がりに欠けます。レイのソロで彼が踏む細かいステップを聴いていると“ホーダウン”(MGM映画『ブロードウェイ』)のリズムと同じみたいでした。
『ゼアズ・ア・ガール・イン・マイ・ハート』
(1950年1月公開/アライド・アーティスツ映画)
監督/アーサー・ドレイファス
振付/ルイ・ダプロン
スベシャル・ダンス創作/ニック・カッスル
リー・ボウマン
グロリア・ジーン
ペギー・ライアン
レイ・マクドナルド
ロン・チェニー・ジュニア
1899年を舞台にしたオールドファッション・ミュージカル。古めかしい音楽ばかりです。先の『シャムロック・ヒル』にかなりの予算を上乗せした作品。
ニック・カッスルが担当する《スベシャルダンス》とはミュージック・ホールで繰り広げられるナンバーの事らしい。その“ミンストレル・ナンバー”でのペギーとレイのデュエットはスマートで素敵でした。中々お似合いのコンビにみえます。一応ヒロインのグロリアは、歌わないと存在感が全く無くて気の毒でした。
『オール・アショア』(1953年3月公開/コロムビア映画)
監督・脚本/リチャード・クイン
脚本/ブレーク・エドワーズ
音楽/モリス・ストロフ/ネルソン・リドル
振付/リー・スコット
ミッキー・ルーニー
ディック・ヘイムズ
ペギー・ライアン
レイ・マクドナルド
ペギー・ライアン初めてのカラー映画。
この『オール・アショア』は作品全部及びペギーとレイのデュエット・ナンバーをYouTube映像で観ることが出来ます。
わざわざ脚本や音楽スタッフの名前を載せたのはこれ以降、彼等がショービジネスで大変素晴らしい仕事をしたからです。また、リチャード・クイン監督は俳優時代の1942年にミッキー・ルーニー、レイ・マクドナルドと3人でミュージカル映画『ブロードウェイ』に主演した事があります。3人でタップを踏んでました!
カラー画面のせいか?少しふっくらしたペギーはやはり美人ですね、色気のあるダンスナンバーも自然にこなしていますね。ペギーとレイ・マクドナルドのコンビもこれで3作目、息のあったのデュエットで、観ているこちらも満足しました。
皆さまもぜひ一度ハリウッド・ミュージカル映画、最高の女性タップ・ダンサーペギー・ライアンの踊りをチェックしてみてください。
天野 俊哉
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