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Vol.1843 もうすぐ生誕100年ペギー・ライアンC1942年のペギーその2
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『雨に唄えば』で有名なドナルド・オコンナーと同じ時期にユニヴァーサル映画と契約した18歳のタップダンサー、ペギー・ライアンは10代の若手ダンス・チームのジャイヴン・ジャックス&ジルズ(以下JJAJ)の一員としてミュージカルで売り出されました。
『ギブ・アウト・シスターズ』(1942/7/27公開)
監督/エディ・クライン
振付/ジョン・マティスン
アンドリュース・シスターズ
グレース・マクドナルド
ダン・デイリー
そしてJJAJ
グレース・マクドナルドの相手役にMGMから長身のダンサー、ダン・デイリーを借りてきて組ませましたが、ドナルド・オコンナーとペギーの勢いに押され気味。フィナーレのJJAJによるタップ・ナンバーはハイレベルなアンサンブルで成功しています。
『ゲット・ヘップ・トゥ・ラブ』(1942/8/25公開)
監督/チャールズ・ラモント
振付/ジョン・マティスン
グロリア・ジーン
ドナルド・オコンナー
ロバート・ペイジ
ペギー・ライアン
そしてJJAJ
14歳のオペレッタ・スターのグロリア・ジーン売り出しのスクールもの。デートの最中にラジオの演奏に合わせて歌う“シボネー”が良い。ドナルドとペギーは初めて字幕に名前が登場しましたが、ドナルドはJJAJから外されてしまいました。逆にペギーはJJAJのリーダーに昇格しました。カフェでペギーが歌いJJAJのメンバーや学生たちが踊るジルバ&タップ・ナンバーが軽快で楽しめました。
『ホエン・ジョニー・カムズ・マーチング・ホーム』
(1942/11/24公開)
監督/チャールズ・ラモント
振付/ルイ・ダプロン
アラン・ジョーンズ
ジェーン・フレーズ
グロリア・ジーン
ドナルド・オコンナー
ペギー・ライアン
MGMのオペレッタ・スターだったアラン・ジョーンズがユニヴァーサル映画と契約、ジェーン・フレーズやグロリア・ジーンと組むことに。戦場の英雄アラン・ジョーンズの休暇物語。ドナルド、グロリア、ペギーの3人がアパートの部屋中を歌い踊るオープニングとフィナーレのミュージカル・ナンバーがルイ・ダプロンらしくアイデアが豊富で気の利いたものでした。ここらから髪を振り乱して踊るドナルドのコミカルなアクションが増えてきた様です。女性オーケストラや女性ヴァイオリニストの演奏場面やフォー・ステップ・ブラザーズのタップ・ナンバーにたっぷり時間をかけている事から分かるように予算が増額されたみたいです。平和な時代ならばアラン・ジョーンズのバリトンはオペレッタなのでしょうが、戦時中はこの映画の様に軍歌に持って来いなのですね。『プライベート・バッカルー』のラストシーンと同じく兵隊の行進、戦車の行進、軍艦の行進飛行機の行進のモンタージュがかぶさりました。
天野 俊哉
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