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Vol.1837 波多野琴葉さん出演GTSミュージカルレヴュー無事開催されました
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南砂町教室に通う波多野琴葉さんが『GTSミュージカルレヴュー/2度目の夢』に出演、亀戸のカメリアホールに行ってきました。
1年以上前に上演予定だった公演で、今回ようやく幕を開けることが出来たのです。感染対策を十分に行うため、1日限りで、しかも客席はソーシャル・ディスタンスを取り50%を徹底。赤字覚悟のミュージカル愛に満ちに満ちた立派な公演でした。開演前の場内で『Y's発表会』や『東京リズム劇場』でたくさんお世話になっている音響スタッフの飯田さんとまさかの再会。とてもお元気そうでした。飯田さんが音響を担当されてるなんて頼もしい限りですね。
まずはダンスだけで舞台が進行するダンスストーリー『PICK POCKET』。街の人々が5人のスリ達に振りまわされる内容です。出演者全員が出演するので関係者としては嬉しい素材です。波多野さんは妹さんと一緒のグループで始まります。使われてる音楽がユニークで、とてもスピーディーなので全く飽きさせません。構成も振付もメンバーの特徴を生かしているのでしょう、一体感が感じられました。以前こちらの公演『グリース』を拝見した時に、男性達のダンス力の高さに圧倒されたのですが、今回もターンがバッチバッチ決まって格好良かったです。
名作『オズの魔法使い』のその後を描く『2度目の夢』はオズのメインキャラクターにディズニー映画のプリンセス達が絡むという松本晋一作品を思わせる展開です。来場したすべてのお客様が分かるようにとスクリーンに『オズの魔法使い』の白黒映画を映して、演じてるのはもちろんキャストの皆さん、セリフなしのパントマイムで十分に説明してからお芝居が始まりました。
『グリース』のツッパリ女子みたいな3人組が実は案山子をいじめるカラス!
ドロシーと行動を共にするキャラクター達、案山子、ブリキ、ライオン、トト、オズらの衣装もあくまで軽装にしてはいるけどシッポで役を印象付けるなんて上手い!彼等が揃ってオーバーオールを着ていましたが、私達の『オズの魔法使い』(『2009年の東京リズム劇場』)のキャラクター達もオーバーオールでした。頭の良い人は発想まで似るんですね。松本さんもトトを人間にしてましたしね。今回のトト役の方は『アラジン』の“フレンド・ライク・ミー”をソロで歌ってましたがうまさは別格でした。フィナーレでオーバーオールのサスペンダーの部分が最初は右、次は左、最後は両方外れてしまってかわいそうでしたが私はマスクの下でゲラゲラ笑ってました!
名曲“虹の彼方に”に加えて“イーズ・オン・ダウンと”いう新旧『オズ』の代表曲をはじめ、ディズニー映画の名曲集、『ロミオとジュリエット』のデュエットに『ウエストサイド物語』の“トゥナイト”を持ってきちゃう?もうミュージカル通がニヤリとしてしまう。またこれらは幅広い選曲で幅広い層を楽しませよう!というサービス精神旺盛な演出なのです。
波多野琴葉さんは女性の美しいデュエット・ソングを聴かせてくれました。随分大人っぽい声になってきました。また、セリフのあるアナ役でプリンセス達と絡む場面では落ち着いた演技を見せてくれました。このプリンセス達はみな波多野さんよりも年長なのか、背が高いのですがその中に自然と溶け込んでいました。
このメンバーで『コーラス・ライン』の“ダンス10ルックス3”を歌い踊る場面では、両手で胸をおさえる振りまで出て来て目のやり場に困ってしまいました。
今回ひとつだけ気になった事がありました。それは開演前に「ライオン役の方が降板した」とアナウンスがあったのです。病気や怪我で休演ならまだしも降板て何か寂しくないですか?このアナウンスをきいて客席が動揺した感じも無かったのが余計気になりました。代役にはダンス・ストーリーだけに出演していた、しかもスリのリーダー役の方が。この代役の方、歌もダンスが上手すぎた。
これからも皆さんで素敵なミュージカルレヴューを作り続けて頂きたいと思いながら劇場を後にしました。
お疲れさまでした。
天野 俊哉
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