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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.182 皆さんの周りにあるライヴハウス
 今夜も、この町、あの町のそこかしこでジャズのライヴが行われています。世界の一流といわれるジャズメンを招く高級クラブから、小さくて親しみのあるライヴハウスまで、それぞれの雰囲気の中で、ジャズメン達は色とりどりの音色を奏でています。その中で自分の好きな音色に触れることが出来たら幸せです。
 今回は7月2日に聴いた素敵なピアノトリオについてお話しします。場所はJR荻窪駅西口歩いて数分の『音楽食堂ルースター』。“総支配人”の佐藤ヒロオさんは休刊している『スイングジャーナル』に何度か登場したこともあるので知っている方もいると思います。ルースターは小さなお店ですが、焼きそば、サラダうどん、おでん、ナンピザなど美味しいメニューがあり、ルースター芋焼酎もいい感じです。
 PM8:00、ピアノ吉田桂一さん、ベース大表秀具さん、ドラムス高橋徹さんのファーストステージがスタートしました。ミュージカル『ミスターワンダフル』の主題歌「to close for comfort」、スタンダードナンバー「the things we did lost summer」続けて耳なじんだメロディ。今夜もこのトリオ良い調子です。
 続いて「7月2日」....作曲、出口辰治。実はこのバンド、ヴァィブラフォンの出口辰治さんがリーダーのクァルテットなのですが、彼の帰りを待っている間のトリオなんです。それぞれが忙しい演奏活動の中、2〜3ヶ月に一度集まり、主のいない“出口バンド”で演っているんです。出口さんのヴァィブラフォンはスウィンギーで歌心溢れる、私の好きな音です。豊かな人間性とお客に気を遣うナイスガイで以前に宇川彩子さんとも何度か共演していますから、ご存知の方もいますよね。
 その出口さんが、一昨年に仕事先で倒れたのです。車椅子での大変なリハビリ生活。どれだけショックを受けたことでしょう。現在は、持ち前のパワーと明るさで左手にヴァィブラフォンのマレットを持ち簡単な演奏が出来るようになりました。クァルテットへの復帰を目指して日々練習しています。そして月に2曲を目標に作曲をしています。「7月2日」もその1曲で、軽くスウィングする佳曲です。作った日付を曲名にしているため「何月何日」としているそうです。
 続いてデューク・エリントンのバラードの名曲「in a sentimental mood」、スタンダードナンバー「who can i turn to」30分の休憩になりました。
 この店では休憩を利用して店長のマジックショーがあり、ジョークを交えた楽しい時間を作っています。ライヴに行ったらミュージシャン達と会話するようにしてみて下さい。話してみるときっと空気が和み、ジャズメンの意外な面を知ることが出来ます。
 PM9:30、セカンドステージは有名な「star eyes」、ジェローム・カーンの「all the things you are」でスタートし、前述の流れから「4月21日」。その日の気持ちがビル・エバンスのイメージで伝わる優しいメロディでした。次いでベニー・ゴルソン不滅のバラード「i'll remember cliford」はトランペットが奏でる印象ですがピアノもなかなかです。
 次にこれも出口さんのデビューアルバムにも入っている「トラちゃんの子守唄」。出口さんらしい親しみがあって一度聴くと忘れない懐かしい感じのサンバ・リズムの曲です。このセットの最後はミルト・ジャクソンの「reunion blus」でした。
 アンコールはリクエストということになり、いろいろ出ましたが結局私の求めた「alone toghether」を演ってもらいました。多くのミュージシャンが演奏して有名な曲ですが、私が好きになったきっかけは、日本ではあまり知られていないのですが、全米で一世を風靡したコメディアン、というよりは映画『ハスラー』でポール・ニューマンの勝負相手を演じたジャッキー・グリースン。彼のセンスのある楽団のアルバム『ミュージック・フォー・ラバーズ・オンリー』に入っている哀愁感漂う美しい旋律の1曲です。
 さて、一晩のライヴを追ってみました。皆さんもお時間がありましたら、時には一杯やりながらいつもとは違った音に耳を傾けてはいかがでしょう。先に述べましたがお好みの音楽にめぐり会えたら人生楽しいし、タップの世界も広いものとなりますよ。きっと。

小島 文雄

荻窪ルースター公式サイト





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