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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1811 もうすぐ生誕100年ゲイル・ラッセル
 ゲイル・ラッセルは魅力的な瞳を持ったハリウッド女優さんです。ただしアルコール中毒で若くして亡くなったとかで幸せなイメージがありません。映画を観始めた中学生の時、神保町の古本屋で買った古い映画雑誌「映画の友」の表紙がゲイルでした。
折角のゲイル生誕祭ですので不幸なプライベートを抜きに映画女優としてのキャリアだけを述べてゆこうと思います。

『呪いの家』
 パラマウント映画の専属女優としてゲイルは1944年にこのサスペンスで映画デビューしました。レイ・ミランド、ルス・ハッシー、ドナルド・クリスプらベテラン俳優に囲まれ幸せなスタートを。彼女の役名ステラに合わせた美しいテーマ曲“ステラ・バイ・スターライト”が全編に流れます。こうした神秘的な雰囲気の中でこそゲイルは生かされるのです。
 “ステラ”の曲と言えば押田勝年君が振付をして橋爪麻美さんらが踊ったダンスが大人っぽいムードで最高でした!

『桃色の旅行鞄』
 ゲイルと同じくパラマウントの若きスター、ダイアナ・リンのダブル主演の1944年製作のコメディ。かなり無茶な話の展開で笑えない場面が多すぎ。ビリー・ワイルダー監督のコメディ作品でジンジャー・ロジャースと組んだダイアナ・リンがえらく達者で、映画も後半に入るとゲイルとは逆にダイアナの出番がぐっと多くなるのは仕方なし?

『ハリウッド宝船』
 第二次大戦中にハリウッド映画のスターを集めて製作されたオールスター映画。
 ビング・クロスビーを中心にしたミュージカル・ナンバーに子供の格好をしたスター達が絡む場面にゲイルも地味に参加します。歌うは名曲“スウィンギング・オン・ナ・スター”。ベティ・ハットンやチル・ウィリスの様なアクの強いスターが出て来て場をさらうのは仕方なしとして、ここでもダイアナ・リンが個性的な歌い方で大スター達を喰いに出ます!弱肉強食ですな。

『夜は千の眼を持つ』
 ギャング俳優を脱皮して性格俳優として成功していたエドワード・G・ロビンソンが主演したミステリー作品。ゲイルが話の中心ですので出演場面もアップも多く、ファンを増やした事でしょうね。
 終戦直後の日本で予言やら予知能力をテーマとした作品が公開されていた事にまず驚きました。私は比較的最近この作品を観たのですが、映画の主題曲は2002年の宝塚星組公演『レヴュー・アラベスク/バビロン』に登場したのでよく記憶しております。演出の荻田浩一氏の選曲のセンスに改めて脱帽です。

『拳銃無宿』
 ゲイル・ラッセルが契約していたパラマウント映画にはハードボイルドな2枚目俳優アラン・ラッドがいてゲイルとも共演しているのに残念ながら私は観ておりません。
 1940年代後半、ゲイルはリパブリック映画(+ジョン・ウェイン・プロダクション)に貸し出されてジョン・ウェインと2作品で共演しました。『拳銃無宿』は荒唐無稽な西部劇とは一味違っていて西部を舞台に恋愛の要素を盛り込んだ人間ドラマ。ゲイルの出番もセリフもたっぷりでジョン・ウェインとの相性の良さを感じました。キャストのビリング6番目にまさかのリー・ディクソンを発見、1930年代にワーナーのミュージカル映画でユニークなステップを踏んだ背の高いタップ・ダンサー。酒場辺りで踊る場面を期待しましたがジョン・ウェインの友人役としてケンカに加勢するだけでした。

『怒濤の果て』
 『怒濤の果て』は海洋アクションのジャンル、船乗りのジョン・ウェインにとって令嬢ゲイルは高嶺の花的存在、つまりは結ばれぬ恋物語。普通にジョン・ウェイン作品なので先の『拳銃無宿』ほど2人だけの場面も無く、ゲイルの出番も少ない。最後には大きなタコが出て来て主役を殺してしまう後味の悪い作品。そんな映画でありながら当のジョン・ウェインのお気に入りの作品とか。

 今回は魅力的な瞳を持つハリウッド女優のゲイル・ラッセルを取り上げました。

天野 俊哉



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