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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1802 もうすぐ生誕100年アン・ミラー〜ついにMGM時代へB
 1950年代を迎えてハリウッド最大の映画会社MGMは急速に力を落として行きます。多分アン・ミラー以外のスター達は戦々恐々だったのではないでしょうか。
 そんな中でもミュージカルはまだまだMGMの主力作品でした。

『テキサス・カーニヴァル』(1951)
エスター・ウィリアムス
ハワード・キール
レッド・スケルトン
★アン・ミラー
 フレッド・アステアの振付で知られるハーメス・パンとRKO時代以来10年ぶりに組みました。私はこの作品をかなり昔に観たきりなのでどんな内容だったのか?
 忘れましたが運良くアンのタップ・ナンバー“イッツ・ダイナマイト”だけはビデオに残ってました。黒のカウガールの衣裳のアンがコメディアンのレッド・スケルトン相手に歌い、マリンバやコンガの演奏家達とタップで掛け合い、丸テーブルの上でステップを踏んだりハーメス・パンらしい面白いシチュエーション・ナンバーに仕上がってます。

『ラブリー・トゥ・ルック・アット』(1952)
キャスリン・グレイスン
ハワード・キール
レッド・スケルトン
マージ&ガワー・チャンピオン
★アン・ミラー
 今観るとかなりごちゃごちゃしたキャストです。
 アンは映画の最初にタップのソロがあるだけですがハーメス・パン振付による密度の濃いナンバーになってます。
 1934年の『ロバータ』でフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが踊った“アイル・ビー・ハード・トゥ・ハンドル”をピンクの衣裳を着たアンが狼のマスクを付けた8人の男性ダンサーズと踊ります。
 実に緻密に計算されたハーメス・パンの振付を見ていると松本晋一さんが『東京リズム劇場』で冨田かおる先生と穴田英明さんら男性ダンサーズに振付した数々のプロダクション・ナンバーを懐かしく思い出します。あんな素晴らしいタップ・ナンバーを日本ではもう見れないのだろうか?
 もうひとりの女性ダンサー、先日101歳で亡くなったマージ・チャンピオンのキュートな表情がいつまでも記憶に残ります。





『スモール・タウン・ガール』(1953)
ジェーン・パウエル
ファーリー・グレンジャー
★アン・ミラー
 30年も昔にジェーン・パウエルとボビー・ヴァンが劇中デュエットした“ファイン・ファイン・ファイン”という曲をビデオから録音して女性パートナーと踊った事があります。
 さて、この作品にはバズビー・バークレーが演出をした“アイヴ・ガット・トゥ・ヒア・ザット・ビート”というかなりグロテスクな、ユニークな、エキセントリックなナンバーがあります。演奏家達の演奏する楽器と腕だけが床からにゅうっと出ているのですからね。現在落ち着いて見るとアンがタップの振付でそれらを避けるためにスピンを連続させるしかなかった事に気づきます。バークレーがタップの振付が出来ないので15年以上アンのコーチをつとめてきた黒人のウィリー・コバンがタップを振付しました。

天野 俊哉



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