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Vol.1792 もうすぐ生誕100年アン・ミラー〜ハリウッドが誇る女性タップ・ダンサーA
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ハリウッドが誇る女性タップダンサー、アン・ミラーは1940年に17歳の若さでハリウッドの大手映画会社のひとつコロンビア映画と契約する事が出来ました。
親孝行なアン。
ただし、コロンビア映画には既にリタ・ヘイワースという大スターがおりましたのでアンはどちらかと言うとB級ミュージカル女優の位置付けに。
しかもリタは豪華なカラー映画に対してアンは地味な白黒映画。
1941年から1946年のコロンビア映画時代にアンが主演したミュージカルは全部で8本、助演が2本、パラマウント映画に貸し出されて2本の計12本になります。ここ10年間で全てを観る事ができ、ワンポイントメモで感想を残しましたので作品ごとに。
『タイム・アウト・フォー・リズム』(1941)
1930年代の人気歌手ルディ・ヴァレー主演のコロンビア映画。アンはハウスキーパーからスターに抜擢されるのですが、広い部屋を掃除しながらタップを踏むナンバーが良くて大掛かりなプロダクション・ナンバーは魅力なし。振付としてクレジットされたルロイ・プリンツですが「タップの振付はしなかった」とアン。
『ゴー・ウエスト・ヤング・レディ』(1941)
コロンビア映画の人気シリーズ『ブロンディ』のヒロインとして有名なペニー・シングルトン、後年コロンビア映画の大スターとなるグレン・フォード、そしてアン、コロンビア映画の若手を集めて製作された西部劇。これは凄く笑えて楽しい作品でした。アンはルイ・デュプロン振付のタップを踊る以外にペニーと大乱闘シーンを演じますがもう演技とは思えない!
『トゥルー・トゥー・ジ・アーミー』(1942)
主演のアラン・ジョーンズは戦前はMGMミュージカルの歌うスター。ジュディ・カノーヴァというコメディ女優が軍隊に潜り込むというかなり無理矢理な話で、パラマウント映画というのが信じられない位安っぽい作品に。わざわざコロンビア映画から来たアンはタップを踏むだけの存在ですが、マシンガンのリズムで始まるミリタリーのタップソロと男性ダンサーとのジルバ(タップ)で良い見せ場が出来ました。
『プリオリティーズ・オン・パレード』(1942)
パラマウント映画売り出しの若手歌手ジョニー・ジョンストンとベティ・ジェーン・ローズ主演のミュージカル。フランク・ロッサーとジュール・スタインの歌曲が美しい。何故か髪をブロンドに染めたアンはタップを2曲だけ踊るだけ。ジャック・ドナヒュー振付のレヴュー場面は衣裳にお金がかかっていない酷い物でした。
コロンビア映画の社長ハリー・コーンは、ようやく20歳になったアンをミュージカル映画の主役としてパラマウント映画から呼び戻します。
天野 俊哉
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