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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.178 ショービズ・コラム7
「生誕何年」という企画のコト
 毎年のように企画される、生誕何年という記念イベントの多さには驚きますが、今年2010年は、それぞれの分野における一流の人たちが特に多いように感じられます。クラシック音楽のフレデリック・ショパン(生誕200年)しかり、ミステリー界の女王アガサ・クリスティ(生誕120年)しかり。
 さて、映画の世界では、日本映画の巨匠、黒澤明監督(生誕100年)、イタリア映画の巨匠、フェデリコ・フェリーニ監督(生誕90年)、インド映画のスーパースター、ラジニカーント(生誕60年)etc。銀座、渋谷、新宿の映画館で、それぞれ特集が組まれ、話題になりました。
 そんな中、個人的にショックだったのが、若くして亡くなった香港カンフー映画の大スター、ブルース・リーの生誕70年!! あのすごいアクションを見せたB.リーが70歳だなんて・・・もし生きていたら、激しいアクションの為に身体を壊してしまっただろうか、後輩のジャッキー・チェンにスターの座を奪われて落ちぶれてしまったのでは、いやいや、プロデューサーに転向して成功していたかも?と想像は尽きません。神のみぞ知るところですね。

「蘇ったサモ・ハン・キンポー」
 ブルース・リーが主演し、日本でも大ヒットを記録した「燃えよドラゴン」で、こともあろうにB.リーと一対一で対戦し、当然ながらやっつけられた男が、今、日本のテレビCMに出演中です。
 サントリー黒烏龍茶のCMで、金太郎さんのようなヘア・スタイルの太ったおじさんが肉団子を元気よく食べまくっていますが、その人こそ、サモ・ハン・キンポーという香港映画界の大物です。若き日のジャッキー・チェン映画の武術監督(ダンスで言うところの振付師)をやり、「燃えよデブゴン」という大ヒットシリーズでは監督、主演をこなしています。単なる太ったおじさんではないのですよ。テレビに出てきたら、そう思って観てくださいね。

「マイケル・ジャクソン一周忌」
 マイケルが亡くなって早1年。今年1月に「THIS IS IT」のDVDが発売されたあたりを境に、追悼ブームも収束に向かったようですが、CDショップの大手チェーン、DISK UNIONに行くと、今でもマイケルの歌がガンガンかかっています。
 版権の問題でもあるのか、いまだに世界で一番売れた「スリラー」のメイキング・ビデオはDVD化されていません。なぜか、知りたいものです。監督のジョン・ランディスや、振付のマイケル・ピータースと、キャッキャッ言いながら撮影するマイケルは子どものようで本当に楽しそうです。マンモス・ヒットする前の一番くつろげた時代だったのではないでしょうか。

「気になるYou Tube」マイケル・ジャクソン編
 マイケルやラトゥーヤの自伝には、ジャクソン5時代から、兄弟がテレビ・ショーでタップを踏んでいたとあります。You Tubeでは、断片ですが、それらの映像に触れることができます。Abeja Mariposa Jr.という方のサイトには、マイケル・ジャクソン&ニコラス・ブラザーズという信じられないコラボが、約3分にわたって収められています。この映像は、1977年2月23日放送の「The Jacksons Variety Show」のひとコマです。当時ニコラスは50代、マイケルは10代で、3人ともはつらつとしていて年の差を感じさせません。途中から出てきて、ほんの少しタップを踏む、少女時代のジャネットも必見です。
 また、こちらは音声のみですが、「Savion Glover Live in Tokyo 2010」(40分)というのもあります。4月30日丸の内のコットンクラブでの録音であり、セヴィアンのクリアなタップの音を、たっぷり聴くことができます。

「あしおとでつながろう!プロジェクト」
 タップダンサー伊藤夏子さん発行の新聞

 National Tap Day 2010の会場で、多くのタップ教室の宣伝ちらしに混じって、ミニ新聞が置かれていました。日曜日に出演されたタップダンサー伊藤夏子さんが編集・発行したもので、私の単純なコラムなどと違って、深く考えさせられる内容のものでした。
 それは、「知的障がい」について、取り上げた内容でした。知的障がいに限らずとも、誰でも一度は人生の中で、さまざまな障がいを持つ方と接した経験があると思います。施設の職員の方のことばは、こうした経験の浅い自分にも十分伝わるものがあり、何度も繰り返し読んでしまいました。彼らのことをきちんと理解できるよう、毎日何気なく普通の生活をしている全ての人に読んでもらいたい、そう思える新聞でした。

天野 俊哉






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