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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1777 穴田英明と愉快な仲間達(後編)
 タップダンサーの穴田英明さんが銀座TACTでライブを行いました。その後編になります。

 不思議だったのが、穴田さんは本番中もずっと私の席の近くに居るし、男性タップダンサーの洞至さんも村田正樹さんも出番になると何処からか急に現れる!これは別にうけを狙ったわけでなく男性には楽屋が無いから、という事に途中で気付きました。
 さて男性陣です。骨董屋の御主人みたいな雰囲気を持ち合わせた村田さんはほとんどタップを踏まず、昔ならスネーク・ダンス(フレッド・アステアが映画『青空に踊る』で見せた)、今なら手洗いダンスみたいな手や指先を器用に動かす芸で出逢いから別れまでのラブ・ストーリーを披露してくれました。使用した曲がエルビス・プレスリーのバラード“好きにならずにいられない”という辺りがスゴい!
 洞至さんは私の中では数年前に高円寺のライブで演じた王様キャラが頭から離れないのですが、今回はタンゴの曲をひたすらストイックに、激しく踏みました。もう少し照明が暗い方が?とは思いましたが配信してるのでこれ以上は照明を落とせないのかも。
 穴田さんを中心に村田さん洞至さんとトリオで見せたチャールズ“ホニ”コールズ振付のソフトシュー“テイキン・ア・チャンス・オン・ラブ”が最高に味があって好きでした。どこまでが演技で、どこまでが本気か分からない表情がまた笑えました!
 多分、ここが《穴田英明と愉快な仲間達》の真髄なのでしょうね。

 さて、後半戦が太田花子さん率いるジャズダンス・チームの《はなまるCreation》でスタートしました。なるほど、私の回はこのチームのファンの方が多い回だった様です。私は以前TRBタップダンス・スタジオの発表会にデモンストレーション出演していた時に皆さんの踊りに惹き付けられました。太田花子さん+8名の女性ダンサーが舞台せましとずらっと並んだ姿は圧巻で、やっぱりアンサンブルは良いなぁと思いました。曲は“キャラバン”“ミニー・ザ・ムーチャ”から始まり“枯葉”の歌を経て“ダンシング・フール”まで7曲25分のノンストップ・ショーはダンサーの入れ替わりも衣裳替えも実にスピーディーで魅力的でした。ただ、ひとつ気になったのが穴田さんと言えばやはりタップダンスのイメージが強い中で、ど真ん中に、しかも25分間がっつりジャズダンスが来てしまった事にややアンバランスを感じました。しかし、ここに出演した若いタップ・ダンサーの皆さんは、大人っぽくて目線まで計算しつくして舞台に立つジャズ・ダンサーを見本に良い勉強が出来たのではないかと思いました。

 ライブの最後は、まず“枯葉”を歌った歌手のMICACOさんと穴田さんのタップ・ダンスで、アメリカではローズマリー・クルーニー、日本では確か江利チエミさんが歌って大ヒットした“カム・オン・ナ・マイ・ハウス”をデュエット。オール・タップ・ダンサーズで“スイング・メドレー”を。ここで面白かったのが踊っている皆さんが虹色の様なカラーのマスクをしているのですが、あまりに自然にフィットしていて違和感が、「マスクをしていますよ」感が無かったのです。私だけかな?これ意外に舞台向きかも知れませんね。

 休憩込みで100分。
 皆さま、お疲れ様でした!
 楽しませて頂きました。

天野 俊哉



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