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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1740 田原俊彦さんデビュー40周年
 皆さまはどんなお盆を過ごされましたか?
 私は昨年の秋に実家を解体してしまったので故郷が無くなりました。両親が眠る赤坂のお寺にお墓参りは行きましたが、生きてる時は下町の葛飾区、亡くなったら高級な港区なんて皮肉なものです。
 私にとって8月15日はいつからか、終戦記念日ではなくプリン君記念日になってしまいました。そう淺野家の愛犬プリン君が6年前に淺野さんの家族の一員になった日ですね。戸塚でお稽古があればちょくちょく会えるのに今のところ自粛なので会えずに残念です。毎日プリン君のインスタ写真を眺めて癒されております。

 さて本題です。
 先日『関ジャム』というジャニーズ事務所のタレントさんの番組で《ジャニーズのダンスの歴史》みたいな特集をしていましたが驚いたのは田原俊彦さんの映像が登場した事でした。かつてジャニーズ事務所を救った人物でありながら民放テレビ局では、ジャニーズ事務所のタレントが出演する番組に田原さんが出演又は田原さんの映像が流れる事はタブーとされているからです。つい最近、近藤真彦さんのスペシャル番組でも数々のたのきん(田原俊彦・野村義男・近藤真彦の名字からとった)バラエティ番組の映像が流れても見事に田原さんだけが削除されていて不自然でしたし近藤さんのキャリア紹介も中途半端な感じでした。

 今年は田原俊彦さんのデビュー40周年です。そんな田原さんのデビューから今日までのテレビ映像やミュージック・ビデオ映像を集めた『田原俊彦PHOENIX VISION』なる4枚組DVDが昨年末に発売されました。
 私が大好きだったTBSテレビの『ザ・ベストテン』やフジテレビの『夜のヒットスタジオ』からの映像ではなくて、日曜日の夜に放送していたテレビ東京の『ヤンヤン歌うスタジオ』の映像がメインというあたりが現在の田原さんのポジションを象徴しているようで笑ってしまいました!
 デビュー当時、田原さんにはジャPAニーズという4人組がバックダンサーをつとめていて華やかな雰囲気で魅力的でした。田原さんとジャPAニーズが組んだ“ブギ浮ぎI LOVE YOU”や“キミに決定!”は発売当時カラオケでよく歌っていたので特別懐かしいです。

 田原さんは後に大活躍する光GENJIやSMAP級の人気をひとりで持ってました。新曲が発売される度に振付がテレビや雑誌で解説されたり、その奇抜なファッションが話題になっていました。しかも世の若者の多くが田原さんのヘア・スタイルを真似していました。以前、押田勝年君の学生時代の写真を見せてもらいましたが押田君もいわゆる流行りの《俊ちゃんヘア》でした。なかなかお似合いでしたよ。ちなみに当時の若い女性の多くは皆松田聖子さんの《聖子ちゃんカット》でした。

 田原さんには“ハッとしてGOOD”や“NINJIN娘”などタップ・ダンス向きの曲も多くて田原さんが間奏の部分でタップのステップを踏んだりしてました。1984年にリリースされた“チャールストンにはまだ早い”というスイング・ジャズの曲で田原さんのタップ・ダンスのコーチだった佐々木隆子先生に『ヤンヤン歌うスタジオ』での振付の話が来ました。私は長いこと田原さんと4人の女の子(4色のワンピース着用)が踊るバージョンしか知りませんでしたが、今回発売されたDVDには全く別のバージョンが収録されていました。当時のスタジオの女の子選抜チーム10人が田原さんと踊っており、様々な色のリリアンの衣裳を着ていました。
 昨年12月のY'sの発表会にその中のひとりAKさんが楽屋を訪ねてくれたのでその話をすると「はい、私は赤のリリアンを着ていました!」と昨日の事の様に覚えているのでビックリしました。他の子達って今頃どうしているんだろう?DVDに付いている豪華ブックレットには
 振付/佐々木隆子
 踊り/スーパータップス
 1984年2月26日放送

としっかりクレジットされております。天国の隆子先生の喜ぶ顔が目に浮かびます。

 ちなみに私は田原俊彦さんのファンではないので、1984年の“チャールストンにはまだ早い”以降の歌を全く知りません。よってDVDもそこまでしか観ないという変わり種であります。
 最近ではお嬢さんの方が取り上げられる事の多い田原さんですが、とりあえずデビュー40周年おめでとうございます!

天野 俊哉

《オマケ》
 このコラム原稿をY's取材班さんにメールしたら、返信に田原さんとのエピソードが書かれていたのでご紹介しますね。
 ↓
 トシちゃんといえば、23年前に刑事ドラマ『はみだし刑事情熱系』で風間トオルさんに締め上げられるノミ屋役の衣裳合わせに行った大泉の東映撮影所でお会いしました。
 建物内の広い通路で、白いジャージ姿で振りのチェックをしている様子でした。
 邪魔にならないように軽く会釈して通り過ぎようとすると
 「どうも!」と言葉をかけてくれたので、調子に乗って
 「新曲の振付ですか?」と聞くと
 「そう!カラダが硬いからキツくて」との言葉とは裏腹に、爪先を頭よりも高く上げた外回し蹴りのアクションを披露してくれたので「おおっ!」と思わず感嘆。
 「これから衣裳合わせなんで失礼します」と言うと、最初と同じように
 「どうも!」と返してくれました。
 とても若々しくて、天野先生や私と同い年とは思えませんでした。
 隆子先生がトシちゃんのタップダンスのコーチだったことを知っていたら、話がもっと膨らんだかもしれません。(Y's取材班)


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