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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1724 もうすぐ生誕100年マーサ・スチュワート〜ボギーと共演したミュージカル女優
 今回はニューヨークのナイトクラブ、ストーク・クラブの歌手を経てハリウッドでミュージカル女優になったマーサ・スチュワートさんを取り上げます。以前このマーサさんを調べた時にアメリカ人なら誰でも知っている実業家でありカリスマ主婦のマーサ・スチュワートという同姓同名の有名人が存在する事を知りました。そして、「ハリウッド女優だったマーサ・スチュワートは既に故人」という情報をずっと信じてきたのですが、どうやら誤報だったしく2020年3月時点ではまだ97歳でご存命との事。何度か結婚した中には漫談家のジョー・E・ルイス(フランク・シナトラ主演で伝記映画が作られた人物)がいるようです。私はマーサさんが出演した映画をたった4本しか観ておりません。彼女の名前はタイトルの5番目か6番目に登場する主演女優の敵役とかちょっと意地悪な役柄ばかりでした。

『DOLL FACE』(1946)
 バーレスクの世界を描いたミュージカル映画。アメリカの劇場ではストリップに近いはずなのに出ているのはスターばかり。20世紀FOX売り出しの美人女優ヴィヴィアン・ブレーン、ブラジルの爆弾娘カルメン・ミランダ、後年“パパはマンボがお好き”で大ヒットを飛ばす歌手のペリー・コモ、そしてそのパートナーにマーサさん。出番もセリフも多いのですが、ヴィヴィアンの代役として歌うソロのナンバーも良いが、ペリー・コモと歌い踊る当時流行したブギウギのナンバー“Dig You Later”がセットもモダンで楽しい。

『I WONDER WHO'S KISSING HER NOW』(1947)
 19世紀後半から20世紀にかけてブロードウェイの舞台で活躍した音楽家ジョー・E・ハワードの伝記映画。主演のハワードを演じたのはマーク・スティーブンスという俳優ですが、全く歌えないので歌手のバディ・クラークが吹替えを担当。映画が始まって30分位はマーサさんの独壇場で今では忘れられてしまった名曲の数々を披露します。途中からは主演女優ジューン・ヘイヴァーが巻き返しをかけ残念ながらマーサさんは退場。300万ドルの大ヒットを記録したのが信じられない程度のミュージカルですが、名タップ・ダンサーのジーン・ネルソンの映画デビュー作として知られています。フレッド・アステアの振付師として有名なハーメス・パンの振付が素晴らしい。

『ARE YOU WITH IT?』(1948)
 見世物小屋を舞台にしたいかにも映画向きの題材なのにまさかのブロードウェイ・ミュージカルの映画化とは。コメディアンであり優れたタップ・ダンサーのドナルド・オコンナー、藤山寛美に似たコメディアンのリュー・パーカー、ラスティ・フランク女史の師匠でタップ・ダンス振付師のルイ・デュ・プロンらが派手にタップを踏みまくるのが嬉しい。オコンナーの相手役に『ブルー・スカイ』でフレッド・アステアと踊った才能豊かなオルガ・サン・ファン、パーカーの相手役に我らがマーサさん。ところがこの歌えて踊れる女性2人にナンバーを用意せず無駄に使ったのは酷すぎる。

 さて、ミュージカル映画におけるマーサさんは以上ですが、ハリウッド映画史に残る大スターハンフリー・ボガートとの共演作がある事を初めて知りました。1990年代になってから日本で初公開されたニコラス・レイ監督の『孤独な場所で』(1951)がそれです。ボギーとグロリア・グレアムががっつりコンビを組んだ有名なノワール作品ですがマーサさんて何処に出ていたのかな?久々にDVDをチェックするとビックリ!
 巻頭のパーティ会場の受付嬢として登場したマーサさんは早速ボギー(映画のライター役)とやりとりがあり、やがてボギーに誘われ彼の豪華なアパートに、そのまま大スターと10分近い場面を独占するのです。凄い存在感です!一部カメラがボギーの目線になるのでマーサさんがカメラに向かってセリフを喋る辺りが面白いです。その後の展開はY'sサイトの管理者さんにカットされてしまうと思うのでここでは触れない事にしましょう。

 いかがでしたか?
 今回は有名でない方の歌手で女優のマーサ・スチュワートさんを取り上げてみました。

天野 俊哉



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