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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1712 もうすぐ生誕100年シド・チャリース
 皆さんは《PLANT TIME ソイミルクティー》の“植物ミルクを知ってるかい”って広瀬すずさんとメガネの少年、田野井健くんが踊るテレビCMご存じですか?健くんの脚の動きが可笑しくてもうわたくし笑いが止まらないです。で、今回は《踊る!》という以外は何の関係もないハリウッドの素晴らしいバレエ・ダンサーで女優のシド・チャリースを取り上げます。

 実はシドの生まれた年が1921から1924年までと幅広く、よく分かっておりません。まあ、いいか?
 ロシアのバレエ団バレエ・リュス出身の筋金入りのシドは1944年にハリウッド最大の映画スタジオMGMとダンサーとして契約しました。際立った美しさとスタイルの良さからアーサーフリード製作のミュージカル大作『ジーグフェルド・フォリーズ』でダンスの神様フレッド・アステアの周りをひと踊りするという大役をゲットしました。キレイな衣裳でシドは大喜び。続いてジュディ・ガーランド主演の『ハーベイ・ガールズ』の主要キャストに選ばれました。出演場面やセリフも多くて映画も大ヒットしました。
 この後6年近くにわたり、同世代の若手ラテン・ダンサーのリカルド・モンタルバンと『闘牛の女王』『あなたと島で』『キッシング・バンディット』等でチームを組んだり、MGMのオールスター・キャストのミュージカル大作『雲晴れるまで』『作詞作曲』の踊るゲスト出演で好印象を残しますが、契約の関係から犯罪映画や西部劇の詰まらない役が来たり、30歳を迎える頃なのにダンサーとしても女優としても足踏み状態が続きました。たった一度ジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが共演するミュージカル大作『イースター・パレード』にキャスティングされたのに脚の怪我で降板したという説がありますが、代役がタップ・ダンサーのアン・ミラーでしたので少しばかり信憑性に欠けると思います。

 1951年、ハリウッドでも決して若くない年齢に達したシドにたったワンシーンですが、ミュージカル大作『雨に唄えば』の見せ場になる凄い役のオファーが来ました。主役のジーン・ケリーが創作した18分間の“ブロードウェイ・バレエ”の場面のナイトクラブでジーンを誘惑するヴァンプの役です。グラマラスな衣裳とジーンとの相性の良さから作品の話題をさらい、シドは一気にMGMミュージカルのトップスターになりました。ミュージカル界の大スター、フレッド・アステアとは『バンドワゴン』と『絹の靴下』で、ジーン・ケリーとは『ブリガドーン』と『いつも上天気』で共演して数々の素敵なデュエット・ナンバーやダイナミックでセクシーなソロ・ナンバーを披露しました。さらに長身のダン・デイリーとの『ラスヴェガスで逢いましょう』やロバート・テイラーとの『暗黒街の女』でもシドのダンス場面が最大に活かされました。MGMミュージカル最後の時代を素晴らしい作品と大スター達と飾れたシドはラッキーでした。

 映画が撮影所で製作される時代が終わり、ハリウッドの才能のあるシドの様なスターはテレビや舞台やナイトクラブに活躍の場を移してゆきました。
 1994年に製作されたMGMミュージカルのアンソロジー映画『ザッツ・エンタテインメントPART3』のMC役としてジーン・ケリーと自分の全盛期を語るシドは昔と全く変わらない姿で登場しました。
 シドは2008年に亡くなりました。

天野 俊哉



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