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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1698 もうすぐ生誕100年フランセス・ラファティ〜MGMミュージカルでひっそり活躍
 1940年代にラジオ、舞台、そしてハリウッド映画で爆発的人気のあったコメディのコンビがバッド・アボット&ルー・コステロ。この2人、日本では凸凹コンビと言われ人気が高かったそうですが、私の知る限りテレビ放映された映画はわずか数本でした。日大の附属中学に通っていた頃、映画雑誌でアボット&コステロの『凸凹ハリウッドの卷』(1945)が平日の昼間にテレビ放映される、との情報を得ました。平日の昼間なので早々に諦めましたが、そのテレビ放映の当日が国鉄(現JR)の交通ストライキとぶつかり、わが私立校は臨時休校になりました。ラッキー!

 「で、フランセス・ラファティは?」
 「まあ、お待ち!」

 「今日は『凸凹ハリウッドの卷』だぁ!」と朝からルンルンだった私に試練が!
 《〇〇時から〇〇時まで停電》なる電気の停電のお知らせがポストに。しかもちょうど映画の放映時間の真ん中に停電がスッポリと。あの頃はストライキや停電がやたら多かったのですね。MGM映画のライオンが吠えて映画が始まりました!このアボット&コステロ主演の『凸凹ハリウッドの卷』のヒロインが今回皆さまにご紹介するフランセス・ラファティ。
 やっと出てきましたね?
 記憶力はよい方なのですが、映画の前半でテレビが停電によりパチッと切れてから再び電気が戻るまでにイライラした事、映画のラストにミュージカル・ナンバーがあった事くらいしか覚えておりません。
 初対面のフランセスの記憶は全く残りませんでした。
 ゴメンね!フランセス。

 私が次にこの作品を観たのが23年後の1998年秋。ニューヨークの大きなビデオ・ショップで『凸凹ハリウッドの卷』を含むアボット&コステロのビデオ3本セットを買った時でした。
 帰国するや何回も何回も観ました!ヒロインのフランセス・ラファティは歌手のロバート・スタントン(歌手ディック・ヘイムズの弟)の恋人役で、ラストにあるミュージカル・ナンバー“ファン・オン・ザ・ワンダフル・ミッドウェイ”ではこの作品の振付師チャールズ・ウォルターズとデュエットまでしているのです。白い衣裳を着たフランセスはダンスは上手いのですが、かなりの長身で当時のMGMには彼女とバランスの取れる男優は少なかったのでは?と思いました。

 今回のコラムの為にフランセスが出演している映画を探してみたら2本ありました。
『万雷の歓呼』(1943)
 MGMが売り出していた若手歌手キャスリン・グレイスンとダンサーのジーン・ケリー主演作品。
 サーカスの空中ブランコ乗り出身の兵隊ジーン・ケリーが恋人キャスリン・グレイスンを連れて里帰り。父、母、叔父、そして2人の妹までもが空中ブランコ乗り。ブロンドの妹がメアリー・エリオット、そしてブルネットの妹がフランセス・ラファティ。かなり長い空中ブランコ場面は家族全員が吹替えをしているのがインチキすぎて笑えます。やっぱりフランセスはどの家族よりも、当然ジーン・ケリーよりもデカイ。

『ガール・クレイジー』(1943)
 MGMきっての人気コンビ、ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランド主演のジョージ・ガーシュイン音楽によるミュージカル。都会のプレイボーイ、ミッキー・ルーニーが田舎の大学で開く美人コンテスト。本当は恋人のジュディ・ガーランドを選びたいのに、訳あって市長の娘を選ぶはめに。この市長の娘を演じているのがフランセス。台詞も出番も多いけれど、当然ミッキーよりもデカイ。

 両作品ともフランセスが歌ったり踊ったりする場面はありません。せっかく『凸凹ハリウッドの卷』でダンサーとしての才能を見せていたのに残念な事です。
 今回は1940年のMGMミュージカルでひっそりと活躍したスター、フランセス・ラファティを取り上げました。

天野 俊哉



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