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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1681 2019年暮の追悼
 スマホの老朽化(6年9ヶ月使用)でついに訃報情報がゲット出来なくなりました。
 発表会の後、たまたま別のルートで以下の方々の訃報を知りました。
 中村正さん(声優)
 中山仁さん(俳優)
 柴田駿さん(映画会社社長)

 声優の中村正さんをどんな方か?を言葉で説明することは凄く難しいですね。暖かみがあって、包んでくれるような声の声優さん、としか表現出来ません。沢山の洋画でハリウッド俳優の声を担当してられましたがこの中村正さんの声優としての地位を決定付けたのはなんといっても『奥さまは魔女』でしょう。1960年代のアメリカの人気テレビシリーズでもはや伝説になりつつありますが。
 えっ?旦那さんの声?
 ダーリンの声は歌手の柳澤愼一さん。
 では奥さまですか?
 サマンサは女性だし北浜晴子さんですよ。
 まさか、エンドラ?
 フムフム。
 ドラマのオープニング、アニメの奥さまサマンサがホウキに乗って登場すると素敵な音楽がかかるでしょ?
 「奥さまの名前はサマンサ、旦那さまの名前はダーリン」ってナレーションがかぶさり、そして最後に「奥さまは魔女だったのです!」あの声の主こそが中村正さんなのです!
 日本のタップ界ではこの『奥さまは魔女』のオープニング曲を使ってタップを踏んだ方が2組も。
 先ずは、みすみ“Smilie”ゆきこ先生と穴田英明さんが『2001年のナショナル・タップ・デー』の夢の競演コーナーで。そしてもう1組は、西村麻亜沙さんと“日本のフレッド・アステア”こと白川希さんが『2016年の東京リズム劇場』で。どちらも本場サマンサ&ダーリンに負けない位ムードのあるチャーミングな作品でした。

 俳優の中山仁さんと言えば私世代には懐かしい『サインはV』。私は小学生でしたがアニメの『アタックNo.1』と共に女子人気が凄くて全国のほとんどの女子がバレーボール熱にとりつかれてました。中山仁さんは泣く子も黙る立木大和のバレーチームの鬼コーチ牧圭介役。ニコリともせずに女子達をシゴクだけ。聴こえてくるのは「アサオカ」の声ばかりなり。
 この名作『サインはV』も『2014年の東京リズム劇場』の“懐かしの昭和ドラマ・シリーズ”でやりましたねぇ。タイトルは『サインはT』。穴田さんが牧圭介役、淺野康子さんと橋爪麻美さんは立木大和のバレー部員で銀座博品館劇場の舞台を赤いブルマ姿で所狭しと転げ回ってましたね。それを見た渡辺かずみさんが最前列で仰け反ってましたっけ。白川さんは何とバレーボールの役でしたよ。私と押田勝年君は学生服を着てオープニング曲
“V・I・C・T・O・R・Y・サインはV”
を歌い踊ってました。Akkinさんと初めて一緒に踊ったのがこれだったので今思うとビックリです。
 松本晋一さんの演出が冴えてました!

 柴田駿さんはフランス映画会社の社長。本来フランス映画の輸入がメインだったのにアメリカの喜劇王チャップリンと並ぶ喜劇王バスター・キートンの映画を輸入して連続上映を始めたタイミングで当時中学生の私がキートン喜劇に夢中になりました。何かのご縁で1974年頃からこのフランス映画への出入りが始まったのですが、もっぱら宣伝部長の川喜多和子さんが窓口でしたので、社長の柴田さんとは面識はありません。川喜多和子さんは映画監督の伊丹十三さんと離婚された後にこの柴田さんと結婚されていた、みたいな記事を週刊誌で読みましたが、詳しくは知りません。フランス映画社はキートン喜劇の連続上映は成功しませんでしたが、1970年代後半から始めた戦前のフランス映画のリバイバル上映から当たりだしました。
 1992年に川喜多和子さんが亡くなるまでのバウ・シリーズ等フランス映画社の輸入作品が日本映画界のミニ・シアターブームに火をつけたのは有名な話です。
左から、バスター・キートン映画の鑑賞券/川喜多和子さんからの手紙/川喜多一家に関する記事

 中村正さん、中山仁さん、柴田さんら、私の子供時代から青春時代に活躍された皆さまのご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



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