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Vol.167 ハリウッドに君臨した2大女性コラムニストのコト
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1930年代から50年代にかけ、ハリウッドのスター達にとって一番恐ろしかったものは、ルエラ・パーソンズとヘッダ・ホッパーという女性コラムニストの存在でした。
例えばエリザベス・テイラーが「誰とつきあっているけど、結婚したいのは誰」みたいなトップ・シークレットを必ず相談しなければならないという、嘘みたいな掟があって、イタリアの映画監督と駆け落ちしたイングリッド・バーグマンが“その事”を伝えなかったために、ハリウッド映画界から追放されたというのは有名な話です。
ルエラとヘッダは共に全米一の新聞にコラムのページを持っていて、アメリカ人の全てがそのコラムを読んでいた時代なので、女王のごとく君臨していられたようです。ルエラがどうしてその地位に付けたのかは、「ブロンドと柩の謎」(2001)という映画にエピソードが登場するので観てみると良いかも。
ヘッダはユニークな帽子をたくさん持っていることで有名です。彼女の全盛期、ビバリーヒルズの邸宅にハウス・ボーイとして雇われていた相馬胤成(そうま・ぎょうせい)氏が「ぼくだけのハリウッド」(1977 文芸春秋)という本を書いているので、私はその本で彼女のことを知りました。
やがて、そんなスターとの会話なしに、プライベートやスキャンダルをデッチあげる「コンフィデンシャル」誌などの登場によって、誰でも「書ける」時代になり、コラムニストの時代は終ったようです。
最近、ハリウッドを舞台にした「Starlift」にルエラが、ジェリー・ルイスの「底抜けいいカモ」にヘッダが自身の役でゲスト出演している映画を観たので、ちょっと触れてみました。
天野 俊哉
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