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Vol.1668 もうすぐ生誕100年ジェーン・ラッセル〜わたしにもテーマ曲があるんです
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ジェーン・ラッセルは、アレクシス・スミスと同じく1921年6月に生まれた大柄な女優さんです。ジェーンがコメディアンのボブ・ホープと主演した映画『腰抜け二挺拳銃』の中で歌った“ボタンとリボン”がアカデミー主題歌賞を受賞した事からそれ以降彼女のテーマ曲に使われたものです。
レオナルド・ディカプリオが『アバター』で演じたハワード・ヒューズという映画プロデューサーにスカウトされたジェーンは、ビリー・ザ・キッドを題材にした映画『ならず者』の主役に大抜擢されますが、変わり者のヒューズが製作のみならず監督にまで進出した事で現在では迷作として知られる事に。私は15歳の時に新宿のアートシアターという自主上映の劇場で観てあまりのつまらなさに唖然とした記憶があります。
不幸なデビューを飾ったジェーンですが、持ち前のガッツでハリウッドの荒波を乗り越えて行きます。パラマウントで主演した『腰抜け二挺拳銃』では西部の荒くれ女カラミティ・ジェーンを演じ、弱虫男のボブ・ホープとのコントラストの可笑しさで大変話題になりました。そう、コメディのセンスが抜群だったのですね。
歌手のフランク・シナトラ、コメディアンのグルーチョ・マルクスと3人で主演した『ダブル・ダイナマイト』では、天下のシナトラと歌でデュエットまでしたのでビックリです。
マリリン・モンローと共演したミュージカル『紳士は金髪がお好き』では歌だけでなくジャック・コール振付のもとダンスにも挑戦。マリリンとは相性が良く、彼女の数えきれない程の評伝でジェーンの温かい人柄が記述されています。プライベートでのマリリンは癖があって、かなり変わり者だったそうなので、どうやらジェーンは変わり者とのコミュニケーション能力に長けていた?のかも知れませんね。
『紳士は金髪がお好き』以外ジェーンには『フランス航路』や『紳士はブルーネット娘と結婚する』等のミュージカル映画がありますが、やはりマリリンのサポート役が最高だったせいか?主役になるとどうもパッとしませんでした。
ジェーンが大柄な女性だったので、『犯罪都市』でのヴィクター・マチュア、『マカオ』でのロバート・ミッチャム、『たくましき男』でのクラーク・ゲイブルら、長身の男優とのバランスが良くて、彼女自身も生かされました。私は『海底の黄金』での男臭いギルバート・ローランドとジェーンのコンビが最も印象に残っています。
ジェーンが2011年なんてつい最近まで存命だったなんて知りませんでした!なんせマリリン・モンローは私が生まれた頃に亡くなっているんですからねぇ。
今回はジェーン・ラッセルをご紹介しました。
天野 俊哉
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