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Vol.1664 いくつもの感謝
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「ついにお前のつまらない、自分勝手なコラムも最終回か?」
皆さまの嬉しそうなお顔が目に浮かびますが、すみません、全く別の意味での感謝であります。
Y'sのホームページをアクセスしてくださってる皆さまならおおよそ見当はついている事でしょうが、私たちの大切な舞台が消えてしまったのです。この舞台、私の様な不器用な人間にとっては常に《自分との闘い》でした。タップだけでなく、舞台で歌ったりセリフを喋ったりしたのは初めてでした。制作のA先生、演出のM先生、座長のT先生、そして素晴らしい仲間の辛抱強さのお陰で何とか16年間もやってこられた様なものです。第1回目から一緒に出演してきた笑顔の素敵なM先生とは「自分達が誘ってもらえる舞台があるのは有り難い事。大切にしたいですね」と常々話していましたので大変残念な事であります。
日曜日に振付を受けるも上手くこなせないので1週間ひたすら自主稽古。かつては押田勝年君みたいに辛抱づよい人にアドバイスしてもらったりしてましたが、近年はなるべく人様に頼らず稽古する事に。それでも前回は女性キャストのSさんが「一緒に稽古しませんか?」と誘ってくださったので毎週金曜日の朝にお芝居の上手なK先生、歌の上手なIさんと4人で日曜日に頂いた振りを稽古。ほとんどが教え上手のSさんの指導でしたが。皆さまと貴重な時間を過ごせました。
私はカレーやケーキの様な高カロリーの食べ物が大好きですが、今の今まで全くセーブした事がありませんでした。この舞台のお陰です。例年1月か2月に舞台が終わると自然に体重や体脂肪が増えてゆく、8月の顔合わせから次の稽古が始まり少しずつ落ちてきて本番直前にさらに落ちて、ナイスな状態で本番を迎える。こんな事を繰り返してきたからです。今年の秋は、それでも30離れた森アしおりさんとガチで動いてるお陰で何とかキープ出来てますが、発表会が終わってからやって来る2019年のクリスマスと2020年のお正月がコワイ!
2013年以降は同じ団体の淺野康子さん以外の女性とデュエットするスタイルになり、毎公演ごとに相手役さんが代わりました。全て演出の先生にお任せしたので私が指名した事はありません。どの方もタップ愛が強くて、性格が良くて、お喋りが楽しくて、私と同じくらい稽古好き。徹底的に付き合ってくださって本当に楽しかったです。
あまりに面白い舞台なのでこの先歳をとって引退したら今度は観客として全公演を観ることを楽しみにしていたのですが、その夢も幻となりました。ただ、また違う形でこの様な舞台が登場する事を願うばかりです。もっともっと書きたいことはあるのですが、このくらいにしておきます。私の様な者を根気よく使っていただきありがとうございました。感謝してます。そしてこれまで観劇してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
天野 俊哉
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