|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.1662 Y's発表会秒読み開始〜ぼくらの巻F
|
|
食欲の秋
芸術の秋
読書の秋
素敵ですね。
今月に入って新しい本を買いました。
『よみがえる変態』
えっ?
本のタイトルが、ですよ。
Y's発表会の、Y'sの先生方の最新情報を知りたくてわざわざアクセスされた皆様のぶちギレ寸前のお顔が目に浮かびます。
まあまあ。
でもこれ、歌手で俳優でタレントの星野源さんの書いたエッセイで、タイトルにはギョッとしますがかつて女性誌に連載されていたものが単行本として出版され、今回文庫本化されたものなのです。全然普通の内容です?
嘘はつきません。
今回は“嘘”で思い出したこのエピソードから。
『ナショナル・タップ・デー1996年』で仲良くなった6人のタップ・ダンサーが小劇場を借りて公演を企画しました。
渡辺かずみ(バーテン)
白井博之(日雇い労働者)
松本晋一(売れない演歌歌手)
穴田英明(競馬の予想屋)
向井雅之(サックス奏者)
天野俊哉(バーの店長)
カッコ内は役柄。
タイトルが
『HOW YOU FEEL?TAP』
(新宿スペース107にて1997年2月下旬上演)
思えば『東京リズム劇場』の原型の様なバラエティ・ショーでしたが、皆に話を持ち込んだのが渡辺かずみさんだったので摩訶不思議なトラブルが続出しました。今となっては大笑いできる内容なので、いつか連載コラムにしたいかと。
本番直前の寒い日、出演者全員を集めての合同リハーサルを、午前と午後に府中(遠い!)で、夜間のみ調布(遠い!)で行いました。調布は市民ホールみたいな公共施設を借りました。もちろんタップなんて踏ませてもらえないのでリノリウムを借りることに。
リノリウムが置いてある地下の倉庫から3階のホールまで運搬する事に。松本晋一さんは仕事の為調布には来れなかったので残りの男性5人と大勢の女性(この中に淺野康子さんと橋爪麻美さんがいました)で巻いてある重い重い重いリノリウムを何本も階段で運搬しました。何で階段かと言うと巻いたリノリウムは高さがありすぎてエレベーターには乗らなかったのです。
リハーサル終了後、まだ若かったけど力は無いのがタップ・ダンサー。再びリノリウムを3階から地下に戻す作業で誰かが、多分、私が「これって階段を滑らせたら速くない?」
かなり疲れ果てていたので異論無し「そうしよう、そうしよう!」と皆が賛成しました。スムーズに滑らせながら上から下へと順調に作業が進むなか、ひとつのリノリウムが勢い余って壁で止まらずに壁に激突して食い込んだ!壁にはきれいな穴が空いてしまいました。
一同真っ青。
確か、私の「黙っていればバレないんじゃない?」という暴言に対し、哲学部出身の白井さん神妙な面持ちで「わたし生まれてから嘘をついたことが無いんです」と一言。そして「自分が謝ってきます!」の言葉を残してたったひとり事務所に向かって行きました。残された我々は弁償金の事しか頭になくガッカリしながら運搬作業を再開してました。しばらくして戻ってきた白井さんに「どうだった?」と皆がまわりを囲むと「ああ、そのままにしておいて下さい」と、始末書の提出も弁償金の請求もなかったそうです。
ああっ、神様。
“嘘”は罪ですからね。
正直者の白井さんには頭が下がります。
この後何年にもわたって笑いのネタになったので、その場に居なかった松本さん「自分も参加したかったぁ!」とずっと悔しがってました。ちなみに劇場入りの時にはレンタルしたトラックを運転していた渡辺さんがクルマ止めポールをなぎ倒すトラブルを起こしました。その後のことは記憶にございません。
さあ、時は2019年10月某日戸塚に到着しました。
今日は12月の発表会のスタッフさんに提出する音源の録音でスタジオをお借りしたのですね。わたしの知る限りMDを録音できるデッキはもうこの戸塚スタジオにしか無いのです。森アしおりさんは再生だけなら使えるMD機械を持っているそうです。
これも凄い!
外は心地好い天候、スタジオでのんびり録音作業を。
戸塚スタジオを後にして中古CDやらDVDの店をまわると意外に中古機械の中にMDデッキがあるのに驚きます。そんなに高額ではないのですがMDデッキを買ってしまうと戸塚に行くきっかけが無くなってしまうのでこのままでいいや!と思ってしまう天野なのでした。
楽しい1日でした。
天野 俊哉
|
|
|
|
|
|
| | |
|
|
|