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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1654 橋本祥さん夢のリサイタル『GIFT』(後編)
 橋本祥さんが長年あたためてきた念願のリサイタル『GIFT』を堪能いたしました。一応まとまれば後編、最後です。番外編は避けたいものです。

 そろそろご登場願いましょうね、加藤忠さん。
 加藤さんはプログラムにおいて2つの大きな間違いをしています。
(その1)
 「カトちゃん公演やるよっ!」
 「・・・はい」
から始まりました。とか。
 橋本祥さんと加藤さんの本当に久々のデュエット“walts”の心地好いリズム、息のあったお二人、思わずウットリ、したいのに私の脳裏には先程の言葉
 「カトちゃん公演やるよっ!」
 「・・・はい」
 この本当か嘘か冗談かわかりませんが奇妙な力関係が浮かんでは消え浮かんでは消え。

(その2)
 燕尾服のかなり似合う白川と似合わない加藤。とか。
 私はこれを読んだ時、きっとお馬鹿なデュエットをするに違いない!と信じ込んでしまいました。
 が、白川希さんとのデュエット・ナンバー“Puttin on the Ritz”のクオリティの高さには感心しまくりでしたし、白川希さん浦上雄次さんとのトリオ・ナンバー“Three Uncles Jumpin”はアイデア満載の作品で呆気に取られまくりでした。今回オープニングから何度も登場する白くて厚みのあるいくつもの台を一番効果的に使っていたのがトリオ・ナンバーでした。見事な振付作品でした。かつて、ニコラス・ブラザーズが映画『The Great American Broadcast』で沢山のトランクを器用に使って振付して踊ってましたがもうそのレベルではなかった!
 そして出演者全員を加藤さんらしく見事に動かした“GIFT”。
 カレー食べてる時の加藤さんて一体何なのかな?

 橋本祥さんの才能は歌や踊りだけでなく演技も半端ない。今回お芝居の酒田速人先生との二人芝居『30年を』が何か素敵でした。
 分かる話でした。
 バックに映る若き日のお姿が珍しくて、でもじーんときましたね。
 私が大好きだった橋本祥さんを中心としたSACHI'S TDTというグループとはまた違いますが、新たな次のSACHI'S TDTの皆さんが元気にステップを踏む“Flintstones”を同じメンバーで観ることが出来て良かった!橋本さんが“星に願いを”のソロを踊っている時の幸せそうな顔を見ながらこのリサイタル『GIFT』の達成感を感じとりました。
 次回は私のつたない文章でなく、ぜひ橋本祥さんのリサイタルを観に劇場に足をはこんで頂きたいものです。

 帰りに今でも橋本さんの舞台の受付等の手伝いをしてくれてる橋本さんのSACHI'S TDTの昔のメンバーに声をかけました。出演者の皆様と共にお疲れ様でした!

 おわり。

天野 俊哉



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