|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.1650 さらに(祝)御出演〜石井千夏様
|
|
石井千夏さんが御出演される公演チラシを拝見していたら中央に掲載されているゲストの皆さんの写真にドキッ。
そりゃスターさんだらけでしょ?
いえいえ、それだけじゃないのです。
高汐巴さんのお隣の平みちさん、小堺一機さん、関根勤さん、お1人おいて戸田恵子さんの4人の方々、わたくしこの皆さんが舞台でタップダンスを踊るのを観ているのです。もちろん30年位昔の話ですが。おまけに映像をビデオで残してあるのですね。という事で押入れの奥からビデオを探し出しました。
《平みちさん》
麻実れいさんに次いで宝塚雪組のトップ・スターになられたのが平みちさん。ダイナミックなダンスが印象的なスターさん。全てにおいてビッグだった麻実れいさんの後、堂々の雪組トップ時代を築きました。その平みちさんお披露目公演が『愛のカレイドスコープ』というお芝居でした。オープニングがダンスの平さんらしく大階段を使ってのショー場面でした。階段の中央にはトップ・スター平さん用のフロアがセッティングされているのですが、足元には多分ベークライトみたいな金属板が。シルクハットを被り、キンキラの黒燕尾服を着てステッキを持った平さん短いけれども軽やかなステップを踏む。タップの音が良く響いてましたし、ダンシング・スタイルが格好良かった!
《小堺一機さんと関根勤さん》
萩本欽一さんのお笑い一座から大スターになられたお2人です。私がこの仕事を始めた頃に劇場でのショーで良くタップを踏んでいました。テレビでも同じナンバーをご披露していましたので映像に残せました。
曲は“イン・ザ・ムード”でした。小堺さんは確か中野ブラザースさんのお弟子さんと聞いていますので中野先生ゆかりのステップを踏んでいました。タップを踏んでる最中に、片方がサボったり楽をするギャグは、かつてディーン・マーティン&ジェリー・ルイスのコンビがタップ・ダンス場面で見せていたものを数段進歩させたもの。私はこのデュエット・ナンバーが大好きで大好きで「いつか自分もやってみたい!」と思ったまま歳をとってしまい、実現したのが昨年末の『スタジオ・タップ72発表会』でした。今西康之さんとのデュエットで、私的には“コミカルな味のデュエット”を踊れて大満足でした。
小堺一機さんは1987年頃、単独で出演されていたバラエティ番組で当時の若手アイドル達とタップダンス・ショーを見せた事があります。タップダンスの指導にあたったのが佐々木隆子先生で、スタジオでの本番に加えて小堺さんが隆子先生から地獄の猛特訓をうけるメイキング映像も流れました。こうしたカメラが回っている時の隆子先生は《ディレクターが望む絵》、分かりやすく言うと《絶対にカット出来ない絵》というのを良く心得ておりましたので、実に理不尽で無謀な技を小堺さんに与えて小堺さんがコケたり根をあげる場面を沢山残しました。もちろん鬼コーチを演じる隆子先生もバッチリ画面に登場。
バラしてすみません!
小堺さんと関根さん、ゲスト出演されてタップダンスなんかを踊られるのかしらん?
《戸田恵子さん》
戸田恵子さんは野沢那智さん主宰の劇団薔薇座出身。1980年代前半、隆子先生は劇団薔薇座でタップの指導をされていたので戸田さんタップはお手のもの?残念ながら私が舞台で戸田恵子さんを観たのは1度きりですが、その舞台が今や伝説の『アステア・バイ・マイセルフ』だったのですね。著作権問題やら大もめした舞台として記憶に残る事に。あまりに沢山のフレッド・アステアが出てくるので客席で混乱してしまったものです。戸田恵子さん演じるはMGMの大スター、ジュディ・ガーランド!アステアとジュディ競演の名作『イースター・パレード』の撮影風景の中で見せるミュージカル・ナンバーが最高でした。ちなみにアステアをやってる人は良く知らない人でして。映画だから可能なメドレーを舞台で見せる面白さ!文句を言いながらいちいち衣裳を取っ替えひっかえる戸田恵子さんの達者な事。また踊っている雰囲気がジュディ・ガーランドそのもので驚いてしまいました。ここはタップ・ダンスではありませんでしたが、フィナーレに戸田恵子さんをはじめとする出演者全員でタップを踏むナンバーがどのアステア・ナンバーよりも好きでした。「これだけタップが踏める人を揃えたのならばオリジナル・ミュージカルを創るべき!」とプリプリしながら劇場を出たものです。ただひとり戸田恵子さんだけは最高でしたよ。
肝心の石井千夏さんの事が書かなくてすみません。
頑張って下さいね!
天野 俊哉
|
|
|
|
|
|
| | |
|
|
|