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Vol.1638 穴田英明50歳記念祭in銀座博品館劇場B
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マーシャル・アーツの世界で今や伝説となっているブルース・リーの作品に『死亡遊戯』という名作カンフー映画があります。黄色いカンフー・スーツを着たブルース・リーがマーシャルアーツの強豪が待ち構える五重の塔で、次々と相手を倒しながら登り詰めて行くのですが、今回の穴田さんて衣裳は違うけどゲストを迎えて踊る姿が何となくブルース・リーに似ている?似てないですね。
近年ミュージカル公演の宣伝チラシ等で頻繁に名前を見かけるのが今回3人目、3組目のゲストである加賀谷一肇さんと加賀谷真聡さん。ご兄弟でしょうか?若くてハンサムですね。アート・スフィアにおける『2005年のナショナル・タップ・デー』に穴田さんが初めてご自身のタップダンス・グループを参加させた時、加賀谷どちらかさんがその一員にいらして私は楽屋で鏡前が隣同士でしたのでたくさんお話をした記憶があります。先ずはお二人で白の衣裳に黒いソフト帽での“Let's Face the Music and Dance”から。彼らの正当派のジャズ・ダンスって凄く新鮮ですね。ひたすらスタイリッシュで格好よくて惚れ惚れします。こうした男性のデュエットというと映画『マイ・シスター・アイリーン』でのトミー・ロールとボブ・フォッシのダンス・バトルを思い出してしまいます。
続いて同じ様な白のスーツを着た穴田さんが登場し3人でコール・ポーターの“It's All Right With Me”を。タップシューズに履き替えても前のナンバーと同じ動きを見せるのは流石です。どれくらいお稽古したのかな?個性を生かしたトリオ・ナンバーとして大きな拍手を。
昨年秋の日本橋劇場での『TRBタップダンススタジオ発表会』でその実力を見せた若手の女性3人組での“アカペラ・タップ”をもう一度、しかも近距離で拝見出来て良かった。
4人目のゲストは日本タップダンス界のレジェンド、美の女神みすみ“Smilie”ゆきこ先生。『東京リズム劇場』でお披露目した穴田さんとの珍しいデュエット“タンゴ・アモーレ”をもう一度見られるなんて。中割がサーッと開いてお二人の組んだお姿がまさに《アダルト》。
うーん《アダルト》。
こうした女性を相手に踊る時の穴田さんがとても頼もしくて女性を高く持ち上げる動きにも無駄がありません。普段はリーダー的な雰囲気のみすみ先生がリードされる女っぽさがまた最高でした。また別の作品で素敵なデュエットをお願いいたします!
さっ“穴田HISTORYパート2”のお時間です。テーマパークで出逢った松本晋一さんと穴田さんが小岩商店街のショボいステージでデビューしてからの華やかな東京リズム・ボーイズのダンス集。断片的に見て驚くのがそのスピードです。
とにかく速っ!
さらにこんなデュエットがあったんだぁ〜と会場中が声をあげあちこちで拍手や口笛が起きてました。私のお隣の女性は“チャールストン”を踊るお二人に凄い!の連発でした。最後に松本晋一さんのお名前が出ると場内からは大きな拍手が。ここだけは泣いてしまいました!
かねてから日本の劇場で映像を上映した時に凄く残念なのがほとんどのお客様が拍手をしない事ですね。『ナショナル・タップ・デー』のトリビュートでも出演者相手の試写では盛り上がるのに本上映の時はお客様がシーンとしてしまい、舞台裏でいつもさみしい思いをしていました。今回は自分も拍手出来たし長年のウップンを晴らしました。もちろん穴田さんからもう一度松本さんのご紹介がありました。
つづく。
天野 俊哉
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