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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1637 穴田英明50歳記念祭in銀座博品館劇場A
 8月13日に50歳を迎える穴田英明さんが《半世紀に一度はやりたいことを》やる舞台が銀座博品館劇場で上演されました。

 さて豪華なゲスト一人目は歌手のグレース美香さん。穴田さんとは何度も舞台共演しているのにデュエット経験がないそうです。
 客席後方にライトがあたりグレースさんがロジャース&ハートの名曲“The Lady Is a Tramp”を歌いながら登場。ゴールドの背中の空いたゴージャスな総スパンのワンピースが眩しい!舞台に上がると黒燕尾服のダンディな穴田さんと軽くシム・シャムのステップを。穴田さん幸せそうです。
 うん、ホント幸せそうです。2曲目はグレースさんが歌い穴田さんそして男性ダンサーズが加わって踊る“New York New York”は、シルクハットを使ってショー・アップしました。男性陣の少し、いやかなり硬い動きが笑える。
 ここで可愛らしい姉崎さんという姉妹による“On the Sunnyside of the Street”。
 基本を丁寧に二人ピッタリにステップを踏むあたりは穴田さん譲り。色違いのワンピースの配色も良かったですよ。

 さて、穴田さんの夢はミュージカル・スターの様に歌う事。1930年代の大きなマイクの付いたスタンドを持ち出して“雨に唄えば”を映画でのリナ・ラモントの様に歌い出しました!もちろん誰かの歌声に合わせて、です。ホッ。やがて中割がサーっと開くとピアノを弾きながら今日二人目のゲスト児玉国弘さんがデビー・レイノルズよろしく軽快に歌ってます。
 児玉国弘さんは穴田さんのタップ・ダンスのお弟子さんでもあるシンガー・ソング・ライター。続いて児玉さんが自身で創られたという“雨に唄えば”を披露。このオリジナル曲、味がありますね。穴田さんのソロタップもじっくり楽しめました。
 
 穴田さんの夢は100人のタップダンサーに自分の振付作品を踊ってもらう事。
 上から様々な衣裳を付けた穴田さんのパネルが降りてきました。懐かしい『王様と私』の王様もいます、『美女と野獣』の時計もいます、そしてセンターにはあの金田一耕助も。
 “Hello Dolly”の曲にのせて大勢のお弟子さん達がステップを踏みます。パネルもスイングしています。私は穴田さんが初期に振付したこの作品が大好きです。隣の席の女性3人組も「懐かしい〜」と大騒ぎでした。

 さて、現在アメリカ在住の松本晋一さんが今回の公演のお祝いの為に創った写真と映像による“穴田HISTORY パート1”。聴こえてくるは映画『2001年宇宙の旅』からクラシック曲“ツァラトゥストラはかく語りき”、スクリーンに映し出されるのはスローモーションで踊る穴田さんの姿、何故かスローモーション、ワクワクさせるテロップが目の前に次々現れる。やたらデカイ《穴田英明》の文字が我々に迫ってきます。もうこれだけで笑いすぎて涙が出てきました!
 腹が痛い!
 私達が初めて見るであろう幼少期の貴重な写真から小学生時代。次第に太ってくるアンビリーバブルな穴田さんの姿に場内騒然。はっきり言って力士ですよ!
 よく現代の姿まで痩せて、かっこよく、スマートになれたものだ!太ってる穴田さんと痩せた穴田さんのふたつの写真を並べる松本さんの遊び心にも感心。これって現代の奇跡かもよ。
 “HISTORYパート1”はスポーツマンからダンサー志望を経てテーマパークで松本晋一さんと出逢うまで、でした。これは凄い物が見れたぞ。
 近年の穴田さん振付作品の中でも記憶に残る和もの”疾風音“が再び見れました。三味線の音色にあわせたタップのリズムが最高。衣裳も工夫がされている爽快なナンバー。もちろん『ナショナル・タップ・デー』の時よりも少なめの人数でしたが全く見劣りしないのは流石でした。
 つづく。

天野 俊哉



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