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Vol.1608 『2019年の東京リズム劇場』タップ名作劇場
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《タップ名作劇場》
台本は年が明けて松本先生が渡米されてから配られました。最近、新作が作られたディズニーの名作『メリー・ポピンズ』をパロった『メリー・タッピンズ』になりましたが、これは以前から松本先生が創りたがっていた題材です。
昨年亡くなった母がリバイバル上映された時に連れてってくれた私にとって懐かしいディズニー・ミュージカルです。
主役のメリーに冨田かおる先生、大道芸人バートに白川希さん、バンクス家の父親役に竹下恭平さん、母親役に倉形裕代先生、長男マイケルに浅川新さん、長女ジェーンに河上莉音さん。
私は初の名作劇場の語り部、と言ってもワンシーンだけでしたが語らせて頂きました。橋爪さんはメリー達が訪れる夢の場面のダンサー役でした。先ずはソフト・シューズのステップでメリーとバートにからみ、あの長いタイトルの“スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス”の替え歌をカペジオ・ダンサーズとして歌い踊りました。カペジオをはじめとするタップ・シューズの名称を並べるあたり松本演出の見事さですね。
皆さま気づかれてるとは思いますがこのカペジオ・ダンサーズの中にはみすみ“Smile”ゆきこ先生もいらっしゃるのだからリズム劇場のキャスティングは凄い!
みすみ先生明るく弾けていらして、そんなお姿を拝見出来る稽古場は天国でした。
この名作劇場にはもうひとつのプロダクション・ナンバーである煙突掃除夫のダンスがあり、ホウキを自在に使いながらタップを踏みまくる素晴らしい場面になりました。キャストではない私は気楽に見学させてもらいました。振付段階からかなりハードでしたが、流石にリズム劇場メンバーの皆さんは、翌週までには踊りこんでこられたようできちっと揃ってました。
『東京リズム劇場』で松本先生が取り上げてきた名作作品の共通点が、名作劇場では面白いのにオリジナルの映画は意外に面白くない!という事です。
『メリー・ポピンズ』にしても家長であるバンクスさんにあまりウェイトをかけずに、名曲“チム・チム・チェリー”ですらバートの登場場面でバートが軽く口ずさむだけ、必要の無いものはバッサリ!この思いきりの良さこそが名作をより名作にしている本当の理由なのかも知れませんね。
天野 俊哉
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