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Vol.1607 『2019年の東京リズム劇場』オープニング
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銀座博品館劇場での『2019年の東京リズム劇場』無事に終了いたしました。たくさんのお客様にご来場いただき、大きな拍手や熱いご声援をありがとうございました!出演者への素敵なお花や差し入れもありがとうございました!感謝しております。
昨年9月の顔合わせからスタートして、中休みを入れ、9ヶ月間という長さに驚かれるかも知れませんが演者側からすると稽古スケジュールがゆったり取れるので悪くは無いと思いました。
でも、これって私だけかな?
今回、こうした長丁場を考え、「頂いた振りを忘れないように稽古しませんか?」と私を誘ってくれ一緒に稽古してくれた3人の女性キャストに特に感謝いたします。
今回の公演で大変残念だったのが、2005年から連続で出演されマルチな才能をいかんなく発揮され、リズム劇場になくてはならない存在だった橋本祥先生がいらっしゃらなかった事。
昨年から出演、普段はメガネのイメージが強い中、初めてコンタクトレンズ装着で頑張っていた和田貴美子さんが稽古途中で出演を断念された事でした。その和田さんの代役で途中から入られた簗瀬あずささんと私がデュエット共演になるとは夢にも思いませんでした。
それでは、2018年の秋までタイムスリップし、私と橋爪麻美さんが絡んだ場面を中心にすすめてゆきましょう。
《Anything Goes #1》
コール・ポーターが歌手エセル・マーマンの為に書いたブロードウェイ・ミュージカルの曲で、生前佐々木隆子先生に歌ってもらおう!と選曲したのですが、歌が難しくてあっという間に隆子先生がリタイアした私にとってはインネンの曲であります。それにしてもコール・ポーターの曲からアーヴィング・バーリンの『アニーよ銃をとれ』の“Anything You Can Do”にスライドするなんてあり得ない構成の楽曲を見つけてきた松本晋一先生のセンスに脱帽。ただ、両曲共に歌っているのがエセル・マーマン、タイトルが“Anything”繋がりなので分からなくはないのですがね。
確か2回で全ての振りが付きました。
冨田かおる先生と私達の歌の掛け合いが楽しい、華やかなオープニングに。わたしなんぞカンカン帽を使った振りに文字通り振り回されてしまいました。橋本祥先生が不在のため最前列の5人の並びは、私の隣に穴田先生か松本先生がこられるのでみすみ“Smile”ゆきこ先生とは残念ながらすれ違うだけでした。頂いた稽古映像を見たときに松本先生のこのオープニングのワクワク感に、宝塚レヴューのオープニングを見たときと同じ興奮を思い出しました。今年のプログラムにはその事を書きました。
《Anything Goes #2》
松本先生から「今日からオープニング2です」とアナウンスがあった時に
「私は途中でフェード・アウトですか?」と聞くも
「いえ、全員残ります!」との事。しかも同じ曲のソフトシューズ・バージョンでした。「皆で曲をハミングしながら軽くステップを踏みましょう!」というコンセプトで始まりました。とにかく長い曲なので気が抜けませんでした。後半、横1列になって前に進む振りでは、舞台よりも少し狭い稽古場では下手側の方が並べずに毎回悪戦苦闘してました。いざ本番になると上手側の私達にまで影響が出始めた!凄く素敵なリズムでしたので、走りやすい私は特に稽古に時間をかけました。
全員がポーズで終わったのでこのあとどうするのかな?と、3ヶ月間そのままに。
《Anything Goes #3》
このナンバーの振付は今年の1月、一度渡米した松本先生がまさかのご病気?という事で穴田先生が急遽振付を解読されてスタートしました。曲はまたまた同じく“Anything Goes”って凄い。何と三部作だ。さて、物凄い速さの曲でアンサンブルがスタートした後、どうやら《タップ名作劇場》絡みの人だけが先に抜けました。私はそこに入ってましたが、橋爪さんは残って関島邦江さん首藤直子さんと3人でガッツリ、ガッツリ、ガッツリとステップを踏みました。私の中での橋爪さんて本来はダンサーだったのですが、最近メキメキとタップの腕を上げて素晴らしいタップ・ダンサーに成長。
いやあ、もう勝てません!
この日から稽古に加わった簗瀬あずささんにはかなり難しいパートが与えられましたが、さすが松本先生と穴田先生のお弟子さん、見事にこなしたので我々は感心してしまいました。振付の後に穴田先生から「前はこんな感じで踊ったんですよ」と見せて頂いたのが何と東京リズムボーイズの映像で、この日私達が教えていただいた物と全く同じでした。次の場面の為に早めに抜ける事になった若手の数名はかなり残念そうでした!確かに!
天野 俊哉
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