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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1601 もうすぐ生誕100年ジューン・プレイサー〜アクロバティックな女優
 新元号の令和になってもまだまだまだ続く《もうすぐ生誕100年》シリーズ。ヴェラ・ラルストン、ルイーズ・オルブリトンに続いて登場するのがジューン・プレイサーです。
 「えっ?だれ?だれなんですか?それ」
 皆さまの呆れ果てて疲れきってガッカリするお顔が目に浮かびます。

 ブロードウェイの伝説のレヴュー舞台『ジーグフェルド・フォーリーズ』の1934年版と1936年版に出演して有名になった10代のジューン。歌や踊りというよりアクロバット芸が売り物だった様です。1930年代後半、MGMでは同社が契約している若手スター達をまとめて売り出す企画をたてました。
 ミッキー・ルーニー
 ジュディ・ガーランド
 ダグラス・マクファイル
 ベティ・ジェーン
 アン・ラザフォード
 ヴァージニア・ウェイドラー

 そしてこのリストに加えられたのが我らがジューン・プレイサーでした。
 敏腕プロデューサー、アーサー・フリードが製作、バスビー・バークレーにより演出されたのがブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『青春一座』(1939)でした。舞台で使用されたリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの名曲以外の全てをオミットしてオリジナル作品を創り上げました。ミッキー・ルーニーら若者が自分達でショーを企画するも先立つ予算が集まらない。そこに登場したスポンサーが映画スターのベビー・ロザリー、つまりジューンでした。ドラッグストアに現れるや直ぐに乱闘が起こる人騒がせな役柄を楽しそうに演じました。チラッと見せるアクロバットは確かに凄いですが、バリエーションが少なくて直ぐに飽きてしまいました。

『ストライク・アップ・ザ・バンド』(1940)
 ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドが主演した『青春一座』をスケール・アップさせたミュージカル映画。映画の途中から登場するジューンは、直ぐにミッキーにモーションをかける悪女役。ただ、この作品ではフィナーレまでのミュージカル・ナンバーにもしっかり参加していて、特に“Do the La Conga”でのミッキーとジューンの短いデュエットは嬉しい。

『Sweater Girl』(1942)
 タイトルのセーター・ガールとは、体にピッタリのセーターを着てグラマラスな体を強調した女性たちの代名詞。ジューンがMGMと並ぶ大手映画会社パラマウントで主演したB級ミュージカル。パラマウントのコメディアン俳優のエディ・ブラッケンとジューンのコンビは中々相性が良い。特に有名な“アパッチ・ダンス”では、エディのコメディセンスとジューンのアクションが上手くマッチした。また、歌手のジョニー・ジョンストンやベティ・ローズが歌うフランク・ロッサーとジュール・スタインが提供した楽曲“I Don't Want To Walk Without You”はよく知られたもの。デイプ・グールドの振付も生き生きしているのに、何故か人がバタバタ死んでしまう?珍しいパターンのミュージカル。
 もっとフレッシュなミュージカル作品であってほしかった。

『Babes on Swing Street』(1944)
 MGMから都落ちしたジューンが、ユニヴァーサル映画の若手スター、アン・ブライスとペギー・ライアンの敵役にキャスティングされてしまった。役柄も演技も『青春一座』の二番煎じなのが勿体ない。それを別にすれば、ペギーと振付のルイ・デュプロンがデュエットするスライドのタップが格好よく、同じくペギーと6人の黒燕尾ダンサーのダンス・ナンバーも照明の使い方が素敵で記憶に残りました。

 残念ながら私が観たジューン・プレイサーの作品はこれだけです。ジューンがその後どの様な人生を送ったのか是非知りたいものですね。

天野 俊哉



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