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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.159 「アメリカ映画史研究会」に行ってきました
天野先生、淺野先生に頂いたチラシを握りしめ、「アメリカ映画史研究B」に2週連続で行ってきました。フレッド・アステアとジーン・ケリー、タップダンスを習っている人なら、この2大スターを知らないなんて言わせませんよ。その踊りを是非とも見るべきです。
 1回目は、フレッド・アステアです。
 「『踊るニユウ・ヨーク』の方はこちらです!」
 「今日は満席です! 荷物を座席に置かないでください!」
 係員のオジサマが叫びます。客層は、60代以降が8割くらいで、品の良い身なりの男性やおしゃべりな女性の二人組などが目立ちます。その他、年齢不詳の中年層(私はこのグループに入ります)、20〜30代のこぎれいな服装の男女、いずれも一人客のようです。
 12時開演、字幕なしのモノクロのスクリーンに、アステアがステッキを手にデュオでタップのオープニング。私は楽しくて、両手の指先で密かに拍手。私以外のお客様は静かです。楽しんでいるのかな?
 アステアは、ピアノを弾きながらステップを奏でながら歌います。カフェのウェイターが紐を引っ張ると、ジュークボックスから流れ出す音楽に合わせて、アステアとエレノア・パウエルが粋に踊ります。エレノア・パウエルの美脚とアクロバティックな高速タップに目を見張り、「BEGIN THE BEGIN」をスペイン風な音楽と衣装でアレンジした豪華な舞台のデュエットに魅せられました。ダンスシーンが数多く、MGMらしい舞台演出の凄さが楽しめます。
 2回目はジーン・ケリーです。前回と同じ係員のオジサマに「フォー・ミー・アンド・マイ・ギャルは、こちらですか?」と尋ねても要領を得ません。「小ホールの映画はこちらですか?」と言葉を変えて尋ねたら「アメリカ映画の方はこちらです」と案内されました。どうやら今回の映画はオジサマには認知されていないようです。客足は前回の7割程、20代〜30代前後の若者が倍増、といっても10人くらいですが。前回見かけた数人は常連さんのようで、挨拶をかわし、座席も同じ場所に陣取っています。
 今回は、第一次大戦時代に戦争に直面するダンサーやその家族を描いた作品で、楽しいエンターティナーの世界の陰に、悲しい時代背景が描かれています。
 主演のジュディ・ガーランドの、あどけなさの残る愛らしい表情とセクシーなプロボーションとのバランスが魅力的。あふれ出る迫力の歌唱力と華麗なステップで輝いていました。私が贔屓にしているジーン・ケリーは映画デビュー作とのことで、踊りは少なめで物足りませんでした。終盤、大きめの雑音が流れ続け、セリフが聞き取りにくかったところがあり残念でした。
 ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーがデュエットで歌う「FOR ME AND MY GAL」は、22年前に手に入れたCDで繰り返し聴いていましたが、映像に乗せると、比べようもなく楽しく素敵で、観に行って良かったと思いました。

「踊るニユウ・ヨーク」BROADWAY MELODY OF 1940(1940 MGM)
「フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル」FOR ME AND MY GAL(1942 MGM)

Noriko




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