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Vol.1576 キャロル・チャニング追悼〜ブロードウェイ・ミュージカル女優
 ブロードウェイの有名なミュージカル女優、キャロル・チャニングが1月15日に97歳で亡くなりました。
 ブロードウェイでの活躍となると私では手も足も出ないので、強力な助っ人である重木昭信氏の名著『ブロードウェイ・ミュージカル事典』に助けて頂きました。

 キャロルを一躍人気スターにしたのが1949年開幕のアニタ・ルース原作の『紳士は金髪がお好き』のローレライ役。740回の大ロングランを記録しました。映画化された時はマリリン・モンローが演じました。
 そしてもうひとつが1964年開幕の『ハロー・ドーリー!』で主役のドーリー役を熱演しました。ブロードウェイでの主役は途中からショービジネスの大先輩ジンジャー・ロジャースに変わり大ロングランを記録しました。そして映画化された時はバーブラ・ストライザンドがドーリーを演じましたね。

 さてブロードウェイの大スター、キャロルもハリウッド映画に数本出演しております。1956年に初めて主演級の扱いで『最初の女セールスマン』という作品に出ました。日本では劇場未公開ですがテレビで放映された時に観ました。主演がジンジャー・ロジャースだったので後年の『ハロー・ドーリー!』主役競演ですね。ここでのキャロルは本来のキャロルのイメージとは違ったキャラクターであったはずです。

 今日キャロル・チャニングの映画と言えばミュージカル・ファンの誰もが思い出すのが1967年の『モダン・ミリー』であります。キャロル46歳の時ですね。
 主演が映画界からジュリー・アンドリュース、テレビ界からメアリー・タイラー・ムーア、そして舞台からキャロル・チャニングという凄い競演でした。
 ジュリーとメアリーが素敵なタップ・ダンスを踏むので好きな映画なのですが、50分を過ぎたあたりでキャロルが登場して“Jazz Baby”を歌う場面から風向きがガラッと変わるのですね。独特の声で押しまくるキャロルのオーバー・アクトが私はかなり苦手です。近年、キャストのメアリー・タイラー・ムーアやジョン・ギャビンが亡くなり、追悼コラムを書くのに外せない『モダン・ミリー』なのに、遂に映画を観れませんでした。が、今回はキャロル・チャニング御本人の追悼コラムですので、久々に押入れの奥からDVDを引っ張り出してきて観ました。まあ、感想は述べずに封印しましょう!

 キャロル・チャニングのご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



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