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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1567 JAM TAP DANCE COMPANY 公演(2019年1月)その2
 加藤邦保先生率いる『JAM TAP DANCE COMPANY公演』の最新作を観に東池袋のあうるすぽっとまで出掛けました。
 いよいよ開演です。

 “Bags Groove”というモダン・ジャズでの幕開け。ダンサーは近年のJAM公演最強の横山禎大さん。う〜ん、気分出ませんね?
 そうSAROさんですね。
 何故かプログラムには皆さん本名での記載ですね。
 お相手は久保群青さん。浦上雄次さんのお弟子さん。
 お2人ともお洒落にオーバーコートを着てました。

 続いて、シルバーのベストにスラックス、コンビのシューズでアーヴィング・バーリンの“Blue Skies”を踊る小勝久生さん。
 ?
 ああっ!RON×Uさんだったのですね。本名だとイメージがわかない。2曲目に堂々のソロで登場しましたが、スライドの動きで早くも舞台の狭さを感じさせる展開に。
 細かいリズムが心地よい。

 黒のダービー帽に上下黒の衣裳の川村隆英さん、浦上雄次さんの男性2人と三寺郷美さん、尾崎美月さん、戸津晃子さんの女性3人によるアンサンブル。チャイナ服を着たフレッド・アステアとルシル・ブレマーが踊った“Limehouse Blues”をジャズで。加藤先生お得意の粋なアンサンブルなのに途中から照明が暗くて暗くて。トランペット・バトルを繰り広げるお2人にはサス明かりが入るのに?
 私的には不満す。
 それでも三寺さんの長い見せ場に堪能、彼女お得意のアイリッシュのステップの連続で拍手を取ってました。今回は三寺さんのソロ・ナンバーが無いので、ここで場面が残せて良かった。それにしても、浦上さんや戸津さんが然り気無くバックダンサーになったりの物凄く贅沢なナンバーでしたね。

 さて、JAM公演初参加の尾崎力弥さんの登場。黒のスーツ、胸には赤い薔薇が。“Walking Shoes”という曲で、いきなりソロでステップを踏む。途中から久保群青さんが加わり男性2人のデュエット。少し緊張ぎみのお2人。せっかくの渋いナンバーでしたが、上手から階段が舞台上に出てきてセッティングされたり落ち着かない。段々と男性が増えてきていつの間にか次の“Dig Deep”というナンバーに。ダンサー達が楽器を演奏したりのコミカルな展開になりました。

 さあ、川村隆英さんの登場です。ここ数年JAM公演に出演していない時の川村さんは、よくあうるすぽっと1階のエレベーターホールで私達時間ギリギリにやって来るお客をわざわざ迎えて下さってたのですね。
 必ず舞台上にいてほしい人なのに!
 “How High the Moon”をソロで踊る川村さんを見て感じたのが、バンドのプレイヤーの方々とのコミュニケーションが半端ないという事でした。演奏にも照明にも細かい指示が出されているのかも知れませんが。
 舞台上の一体感は格別でした。曲が途中から“Ornithology”のフレーズになるあたりの川村さんとプレイヤーのやり取りがホント楽しそうで客席の私達までニヤリとしてしまいました。最高でした。

 ハリー・ジェームズ・オーケストラの録音で有名な“I'll Get By”の演奏を挟んでいよいよ戸津晃子さんのソロ・ナンバーです。ジョージ・ガーシュインの隠れた名曲のひとつ“Who Cares?”を物凄いスビードで踊る戸津さん。白いブラウスに黒のバンツに赤い照明が当たるイントロがインパクト大でした。戸津さんのアームスの使い方が絶妙ですし、その笑顔がファンを引き付けます。“Who Cares?”はかつてフレッド・アステアがベニー・グッドマン・オーケストラの演奏で録音(1940年)した事があります。近年『東京リズム劇場』でも岩田映子さんがこの曲を歌い、ステップを踏んでおりましたね。

 尾崎力弥さんがJAM公演の実力派の2人の女性、三寺郷美さんと尾崎美月さんを従えてガッツリとステップを踏む“Jazzbo Brown Blues”が今回の加藤先生こだわりの作品のひとつ。3人が踊っている間に舞台上に4枚のパネルが、センターに階段がセッティングされました。力弥さんに横山さん、小勝さん、浦上さんが絡みます。
 ここで再びオーケストラによる場面転換に合わせた映画『戦場にかける橋』の“Colonel Bogey”の演奏があったのち、中割が閉まり男性5人によるセッションになるのですが、この顔ぶれが凄い!ほとんどタップを踏まない浦上さんが笑わせる!

 はい。ここで休憩です!

天野 俊哉



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