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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1566 JAM TAP DANCE COMPANY 公演(2019年1月)その1
 加藤邦保先生率いるJAM TAP DANCE COMPANY公演の最新作が東池袋の劇場あうるすぽっとで上演されました。
 前回2017年春の公演にはまさかの橋爪麻美さんの参加という事で、毎回応援に駆けつけ、手に汗にぎりました。浦上雄次さんとのデュエットでも、格好良くポーズが決まる度に「ホッ」という感じ。身内が出演する舞台を観る経験は格別でしたね。終演後の麻美さんはキラキラ輝いていて素敵でした!

 さて、今回は日本が誇る実力派タップ・ダンサーが勢揃い、大成功間違い無しの公演だから遠くからソッと応援するつもりでおりました。
 1月のある土曜日、岩本町のTRBタップダンス・スタジオ近くのインド・カレー店でランチをしてました。ガラーンとした店内に座って、何年か前に加藤忠さん、戸津晃子さんと3人で窓際に座ってカレーランチした事を思い出していました。そして、正に正にその晩の事「JAM公演にAkkin(戸津晃子さん)が代役出演する事になりました!」との緊急メールが。
 えっ?
 まさか?
 今から?
 初日まであと4日しかないでしょ?
 ビックリしました。
 でも、彼女ならやれますよ!絶対に。
 そう信じて激励のメールを。
 「肝をすえてつとめきります!」
 直ぐに彼女らしい前向きの言葉が返ってきました。
 さらにもう一人、意外な方が代役として出演する事を公演の当日に知りました。

 さて、当日は開場時間の1時間前には現地に到着してしまったのでサンシャイン60の地下にあるイタリアン・トマトに入り読書をして時間をつぶす事に。夕飯を食べるには早い時間だったので食事かスイーツかを選ぶのは難しい。結局、ガトーモンブラン・ケーキとコーヒーのセットに落ち着きました。その後、読書に熱中しすぎて着席したのが開演15分前、何時もの流れになってしまいました。
 反省。
 場内に知ってる方がゼロでしたが、お客さんは良く入っていました。頂いたプログラムには戸津晃子さんの写真と紹介がありました。

 今回は、男性7名と女性3名の計10名のタップ・ダンサーと今回は13名編成のビッグバンドの共演でした。“共演”か“競演”かは微妙なところでしたが、舞台上にバンド・メンバーがズラッと並んだ姿は華やかでした。そのバンドだけの演奏も3曲あって、軽快な“Copenhargen”やソフトな“I'll Get By”、さらには映画『戦場にかける橋』の主題歌まで登場しました。ベニー・グッドマン・オーケストラの名曲“Sing Sing Sing”のカーネギーホール・コンサート(1938年1月の)でのトランペット、ハリー・ジェームズの演奏を全て同じに演奏した若い女性トランペッターに脱帽。あのハリーの凄い演奏をこなせる人が日本にいたなんて驚きました。加藤先生の情熱とビッグバンド愛が最高の演奏を引き出したと言っても過言ではありませんし、タップ・ダンサーの皆さんとの相性も良かったと思います。
 ただ、幾つか気になったのが、最初から最後までバンドの皆さんが舞台上にいることで、踊れるスペースが限られてしまう事、途中で階段等が出てきてもさらに狭さを感じてしまう事でした。加藤先生の素晴らしいアンサンブルの見所は上手・下手のあらゆる袖から縦横無尽にダンサーが出入りするスピーディーさにあるので、それを見られないのは残念でした。また、タップ・ナンバーの中で前方のダンサー達が暗いのに、後方のソロやデュエットで演奏するプレイヤーの方にはサス明かりが入る場面もあって、観客として混乱する事が多かったのが本音であります。さらに、今さらですが、勢揃いしたバンドの皆さんを見ながら、白のスーツを着た白川希さんと女性パートナーが上手から颯爽と登場し、生のオーケストラ演奏をバックに“Begin the Beguine”を踊るところが見れたら更に盛り上がったかな?と思いました。

 つづく。

天野 俊哉



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