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Vol.1543 ミュージカル映画特集とY's取材班さんのDVDゲット
 このコラムでよく取り上げる渋谷の名画座シネマヴェーラで開催された《ミュージカル映画特集》に行って参りました。
 チラシにはフィルム上映かデジタル上映の記載がされていて、ハリウッド製ミュージカル映画に関しては『四十二番街』だけが16oのフィルム上映でした。私は今まであまり深く考えたことがありませんでしたが、友人によるとデジタル上映の場合普通に市販されているDVDをかけて上映する事もあるみたいなので、なら自分の家にあるDVDを観れば良い訳では?という事からたまたま字幕入りの映像を持っていない『ハリウッド玉手箱』を選びました。この7月からシネマヴェーラ最大の売りである《二本立て終日入れ替え無し》から平凡な《一本で入れ替え制》になり、どんな状況になったのか?も気になっていたのです。
 『ハリウッド玉手箱』の上映は平日の昼間で、その前の回の上映作品は『雨に唄えば』でした。早く行ってハリウッド・ミュージカルの名作にどれくらいの観客が入ったのか?チェックしようと思っていたのに、案の定ノロノロしてしまい、劇場に到着したのが何と5分前でした。愛想のない受付で¥1200を支払い、入場すると写真の様な感じでお客さんは少なかった!しかもミュージカル映画を楽しみにきた雰囲気ゼロの場内。まあ独りで来て喋っていたら気持ち悪いですが。自分を入れて24名ほど、女性の方はいませんでした。

 『ハリウッド玉手箱』は、第二次大戦中の1944年にハリウッドで製作されたワーナー映画で、ワーナー映画と契約していた俳優がずらっと出演しています。ワーナー映画のオールスター・キャストと言ってもジェームズ・キャグニー、ハンフリー・ボガート、エロール・フリン、アン・シェリダン、オリビア・デ・ハヴィランドらのトップ・スターは不在で、わずかにジョークの一部として名前が出てくるだけです。
 『失われた週末』や『ジョニー・ベリンダ』で有名な女優ジェーン・ワイマンが「私はレーガンのファンよ」と当時結婚していたロナルド・レーガン(後のアメリカ合衆国大統領)の名前を出したり、「エロール・フリンは床掃除が上手いんだよ!」とかでは寒すぎる。
 こうした昔のオールスター・キャスト映画を上映する時に、取り合えず名前のスーパーを出す事は難しいのでしょうか?
 最初に登場するジョー・E・ブラウンなんてセリフでは「ミスター・ブラウン」だけなので、取り合えず名前が分かれば「ああっ、『お熱いのがお好き』で女装したジャック・レモンを追い回すおじさんだな?」とか思い出す映画ファンがいるはず。
 また、若き日のエリナー・パーカーが分かれば『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐のフィアンセの女優さんを思い出せるはず。
 そうしないと誰がスターなのか全く分からず何の魅力も無いのでは?
 かつて『ザッツ・エンタテインメント』が劇場公開された時、MGMのスター達がずらっと並んだパーティーの場面ではひとりひとりのスターに誰それと名前の字幕が出たものです。あまりに老けすぎて誰だか分からない往年の喜劇王バスター・キートンもお客さんは字幕の名前を見て笑ってました。
 また、今年の『ナショナルタップデー』で松本晋一先生編集による過去の映像が流れましたが、例えば若き日の佐藤昇先生のダンス場面が登場したら佐藤昇と字幕が入ってました。私達キャスト相手の試写では佐藤先生をはじめ倉形裕代先生、大高純子先生、淺野康子さん、東京リズムボーイズの姿にヤンヤの拍手喝采でしたが、やはり名前の字幕入りの効果が高かったのだと思いました。
 シネマヴェーラは以前、日本語字幕を入れるのにわざわざ有志をカンパを募っていた時期があって、私もカンパに参加したことがあります。ならそうしたデジタル上映での字幕処理なんて簡単だと思いますが。
 映画はそれなりに楽しみましたが、せっかく足を運んでくれるお客さん相手に上記の様な配慮があったら良いのになぁ〜とか余計な事を色々考えながら劇場をあとにしました。

 渋谷駅前は大型ビルの建設ラッシュでどんどん新しく進歩している中、先日のハロウィン騒動などで治安の悪さがクローズアップされっぱなしのセンター街方面。最近、渋谷のBOOK OFFが閉店してしまいましたので、近くの雑居ビルのCD・レコード・DVDの中古店RECOfanに寄ってみました。物凄く広い店内は魅力なのですが、いささか整理整頓が雑であります。映像に関しては音楽もののコーナーは大変充実してますが、映画コーナーは以前の半分くらいに狭くなっていました。
 ところが、日本映画の棚からは池袋教室の生徒出身で舞台女優になった安藤聖さん(最近お笑いタレントさんと離婚)の出演した映画二本見つけました。さらに、えらく柄の悪そうな映画が山程あり、一枚ずつ細かくチェックしてゆくとY's取材班さんの出演作品が二本も出てきました!もちろん買いました!
 じっくり観賞したらコラムにしますね。お楽しみに!

天野 俊哉



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