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		| Vol.1520 『2018川崎タップ・フェスティバル』 |  |  |  
		| 今年で10回目を迎える『川崎タップ・フェスティバル』を初めて観劇しました。「今ごろかい!」とお叱りの声が聞こえて来そうです。 前回は淺野康子さんがイベントのひとつで、大変人気のある「タップダンス・ソロ・コンテスト」の審査員を担当しましたが、私がうかがったのは「タップダンス・ユニット・パフォーマンス」という13団体が作品を披露するイベントで、いわば『ナショナル・タップ・デー』の小型版?みたいな物でしょうか。
 タップダンサー仲間があちこちに参加しているみたいなので楽しみにしておりました。
 会場はJR川崎駅に隣接するラゾーナ川崎のPlazasolだとか。ラゾーナ川崎はオープン以来映画館やレストラン等に数知れず訪れてますが、この会場だけは初めてであります。
 腹ごしらえでも、と思いましたが祝日なのでどこのお店も凄い行列、開場時間までわずかなのでゲームセンター奥のがら空きカフェを見つけ、ホットドッグ&コーヒーセット¥290を食べました。
 その後直ぐに会場に移動しました。
 会場内には藤川誠さんゆかりの“Don't be that Way”がBGMとして流れていたが懐かしかった。かつて新宿の小さな劇場で藤川さんが渡辺かずみさん達と行ったタップ公演で藤川さんがいかにも彼らしくスイングジャズを料理した事があるのです。
 
 各々の作品を披露した後、藤川さんが各団体を紹介してリーダーやダンサーの方にインタビューをするというスタイルらしい。まるで王子様の様な衣裳で登場したのには笑えました。
 さて今回出演の13団体ですが、終了後の藤川さんとのインタビューを聞いてしまうと皆さんのタップ愛の強さに感動してしまい、全てに満点を付けたくなってしまうので、それらを無視して述べると不思議と以下の4人組と5人組の作品が記憶に残りました。
 
 Upsy Daisy Girls
 (井上千里/振付)
 Msの若手女性ユニットの健康的なナンバー。タップに頼らず音楽とダンサーを活かした振付は見事。4色のシャツとブルージーンズの衣裳のセンスの良さとベージュのハイヒールに挑戦したことにも感心しました。
 
 Sanoh Reich
 (掛川陽介・東野拓大雄/振付)
 最初アカペラでステップを踏む男性のタップの音に注目しました。全く知らない方々ですが、チームワークの良さとナンバーの構成力に満足しました。
 
 チームせきじま
 (関島邦江/振付)
 10代の男女チームによる和もの作品。何よりも関島さんの選曲、構成力、ステップの指導力に圧倒されました。三味線の音に重厚なストリングスが被さるオーケストラの演奏が鍵ですね。小舞台と言わずもっと大きな舞台で人数を増やしても間違いなく効果が出る作品だと思いました。前半の小学生ペアのタップのきめ細かい音がキレイで聴き惚れました。基本を大切にしている踏み方ですね。
 
 Rs Tap Theatre
 (K-TA/振付)
 NTDではいささかオーソドックスな作風がつづいたK-TAさんが、その若さとうちに秘めた才能を発揮できたと思いました。上下白の衣裳に黒のローヒールというシンプルな組み合わせ。ゴスペルらしき音楽で体全部を使ったモダンダンスとタップの融合は新しいものへの挑戦で、見ていて嬉しかったです。
 
 別格で、やはり
 こなべ組
 (渡辺かずみ/振付)
 渡辺さんらしい“Cute”の選曲で、月岡かほりさんをセンターに5人組。ストップタイムでの各々のソロはもう当たり前なのに、逆に新鮮な魅力。月岡さんが手にした布でサッとタップ・シューズをみがくアクションに拍手。
 
 かつてはスタジオ単位だったものが、細分化されて、さらに成長してきたのが現在のタップ界。藤川誠さんの『川崎タップ・フェスティバル』は、試行錯誤の中からこうした誰でも出やすい環境を作ってきたのですね。200席の小さな舞台空間にいて、新しい風を感じました。
 
 この日がお誕生日だった浅川新さんおめでとうございます!
 そして渡辺かずみさん、もうすぐおじいちゃんとか、おめでとうございます!
 そして、キャストの皆さまお疲れ様でした!
 
 天野 俊哉 
 
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