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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1513 長澤仙明出演『FABULOUS REVUE BOYS Vol.19』(後編)
 先日、初のソロ・リサイタルを開いた若手ダンサー長澤仙明さんが所属する神崎順さん主宰のボーイズレビューユニット10caratsによる公演を観に新百合ヶ丘の川崎市アートセンター内にあるアルテリオ小劇場まで出掛けました。川崎市、特に新百合ヶ丘は神崎さんと共にレビューを大切にされている都市との事です。

 写真のように川崎市アートセンターの入り口の大階段を見れば既にレビュー公演のムードに浸れるというもの。階段を上りアルテリオ小劇場の入り口に向かいました。グッズ類が沢山販売されてましたが、また余計な買い物をしてしまいそうなのでさっさと入場してしまいました。プログラムは帰りに買えば良いし。
 私の席のまわりには長澤さんファンの女性の方々が。話の内容からだと全公演観劇しているとの事です!

 開演15分前になると神崎さんとボーイズのメンバー6人が舞台上に並びグッズの宣伝を。「こうしたグッズ類が1つ売れると衣裳のスパンコール1つになるんですよ」という神崎さんの説明が非常に分かりやすい。長澤さんのクッキー缶は既に完売との嬉しいニュースも。前回のリサイタルで淺野さんや私が買ったクッキーですね。
 さて、レビューの開演前に「全34場」とのアナウンスが入り、ミラーボールがまわりだし《オープニング》のスタートです。
 舞台後方には4段の階段とその上に舞台がセッティングされています。演出・振付そして音楽まで担当している神崎さんワールドの奥深さを満喫出来るオープニング。真島さん、桜花さん、こだまさんの扱いを見ればいかに本格的な創りかが理解できます。初めて拝見する神崎さんのキャラの濃さと歌の上手さ、中塚さんのオーラ、そして長澤さんの抜群のダンス・テクニックに圧倒されました。黄色の燕尾服に同色のボア、ピンクのベストに白のスラックスがお洒落です。
 チラシの写真の方以外に宝塚出身らしき男役2名と娘役4名が加わります。男役の方の目線の使い方に色気があります。また、この娘役のうちの一人がY'sメンバーの山田奈穂さんに大変似てらして驚きました。
 ホントに!
 続いてはこのレビューのスター4人の歌から再びダンス場面に展開。皆さん凄い分量の振付です。
 さあ次はどうなるのか?楽しみにしていると中割前でレビューで言うところの軽いスキット、ボーイズのおひとりが小さな男の子2人と絡みます。この間、舞台裏の衣装替えの大変さが目に浮かび笑えます!
 真夜中の子供部屋、長澤さんが赤ちゃんに扮してヌイグルミ達とみせるストーリー仕立てのファンキーなダンス。長澤さんの豊かな表情とよだれ掛け姿が笑える。
 お花の歌を続ける《フラワー・メドレー》。こだまさんの白いゴージャスなドレスが素敵です。確か竹内まりやさん作曲の懐かしい歌でしたがレビューに使っても全く違和感がありませんでした。
 このあと、こだまさんと真島さんがカーテン前で軽いデュエットを。曲は“オー・シャンゼリゼ”でしたが、真島さん女性とのデュエットには意外と向いていらっしゃらないかな?と感じました。
 《フレンチ・カンカン》の凄いダンス場面。立て掛けてあった5枚のロートレックの絵が倒れるとタップ・ダンス用の板になるレビュー的なグッド・アイデア!長澤さんを中心にスピーディなタップ。中塚さんもステップを踏んでました。また、こだまさんを含めた全員での結構ハードなカンカンが楽しかったです。
 ゴージャスな衣裳を魅せるファッション・ショーみたいな場面に白燕尾服の中塚さんがソロで踊ります。
 さて、レビューの定番《ラテン・ナンバー》が始まった瞬間体が硬直してしまいました。心の中では
マラカス
マラカス
マラカス
と叫び始め、イントロから心の中で歌い始めた!
 Wow Wow Wow
 何でここで登場するかな?
 懐かしの『2017年の東京リズム劇場』のフィナーレ・ナンバーの曲“I Go to Rio”。ここではゴールドの燕尾服でのダンスナンバーで長澤さんのソロもありました。
 名曲“Stardust”で宝塚出身のこだまさんとOSK出身の桜花さんがデュエットしたのですが、桜花さんの優しい笑顔がこだまさんを包み込んで素敵なロマンティックな場面になりました。先の真島さんとこだまさんのデュエットの時でもそうでしたが、暗転になってからも相手の顔を見て手を取りフェード・アウトする舞台マナーはとても勉強になりました。
 つづく場面では6人のボーイズ・メンバーがマイクを持ってカジュアルなスタイルで歌いました。確かCDに入っている曲との説明がありましたが、彼らにとっては等身大であり中々良かったですね。普段はこんな感じなんだなぁ、と思いました。
 真島さんはご自身の名作“マツケン・サンバ”を歌い踊りましたが、背中に背負った羽根が電飾でキラキラ光るのには爆笑でした。暗転しても踊りながらキラキラ廻りながらフェード・アウトされてました。
 再びボーイズのお一人と子供たちの短いスキットがあり《フィナーレ》に。
 マイクを持った中塚さんが渋く歌いイケメン4人と踊る、宝塚なら銀嬌からファンの方をキャアキャア言わせる場面。凄い拍手がきてましたね。
 フィナーレではさらにスパンコールの沢山付いたブルーの燕尾服に羽根で光るシャンシャンを持って皆さん階段を降りてきました。
 狭い舞台をフルに使った約100分の豪華なレビューでした。
 この日は千秋楽だったのでメインのスターさん達のご挨拶などもありました。そして、まさかの長澤仙明さんの年内でのレビュー卒業のお知らせもありビックリしてしまいました。
 帰りがけにプログラムを購入しました。さすがに34場では何が何だか整理できないのでプログラムのナンバー紹介を頼るつもりでした。ところがナンバー紹介も使用曲の紹介も無いので真っ青に。電車の中で記憶にある限りの情報を書き出しましたが、キチンとメモすれば良かったな、と後悔しました。なので、上の情報はかなりいい加減でありますのでお許しを。ちなみに長澤さんの卒業はプログラムに記載されてました。
 Y'sの仲間は私に気をつかって黙ってたのですね。年内にあるレビューの舞台は見事にうかがえないので、残念ながら長澤さんのレビュー姿は見納めになってしまいました。
 とは言え、色々な意味で楽しかったです!

※写真の掲載は承諾を得ています。

天野 俊哉



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