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Vol.1496 宝塚歌劇ファン雑誌『夢の花束』100号記念
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先に、宝塚歌劇団発行の『歌劇』誌の100周年記念について長々と書きましたが、同じく宝塚ファンにとって忘れてはならない『夢の花束』誌が、100周年ならぬ100号を達成したので、このコラムでも取り上げてみたいと思います。
まず、『夢の花束』誌とは
《早稲田大学公認のサークル、早稲田大学宝塚歌劇を愛する会》
略して《早宝会》により年に3回発行され続けている雑誌なのです。
つまり早稲田大学の現役の学生さんが編集・発行している同人誌なのです。
凄い!
確か30年以上の歴史があります。年に3回ですからね。
凄い!
残念ながら宝塚歌劇を上演する劇場でも、キャトルレーブでも、普通の書店でも扱われてませんが、兵庫の宝塚大劇場近くの書店や兵庫と東京にある宝塚アンみたいな特殊な、失礼、宝塚愛に満ちたお店にはキチンと並べられております。
しかも値段は¥500です。
凄い!
まず、大学生であるからには必ず卒業をしてゆくわけで、早宝会の方もそうした運命にある訳ですね。いくら宝塚歌劇が好きだから、と言っても学業と趣味を両立させながらの出版は神業にひとしい!と感心した私はかれこれ20年以上も愛読しております。1度や2度くらい発行が危ぶまれたりした時期だってあったに違いないですが、まずは見事ですね。
私がこの『夢の花束』を知り、読み始めた頃には《現役タカラジェンヌのインタビュー・コーナー》がレギュラーでありました。このコーナーは物凄く話題になってましたね。信じがたい事に、当時のトップスターさんらも登場してましたので何かしら強力なコネクションがあったのでしょうね。宝塚歌劇団とは完全な秘密主義なので、情報は自分のところの雑誌か、現在ならホームページに限られているので、このインタビュー・コーナーの存在はかなりヤバかった!と記憶してます。
スター達も相手が素人の大学生だからか、非常に気楽に受け答えをして微笑ましかったのです。
が、ある時トップ候補だったあるスターがインタビューに登場した時に、やはり同じくトップ候補のあるスターと相性か悪かった事から他の組に左遷させられた云々を『夢の花束』で語っていたのはビックリしました。巷の噂話を本人に聞く早宝会にも呆れましたが、マジでぶちギレしているスターにも呆れ、読んでいて楽しくはありませんでしたね。
そのうちこの人気のインタビューコーナーが消えた時、もう『夢の花束』も最後かと心配しましたが、そこが卒業してゆき、また入学してくる大学の部活の利点でもあった様で、まるで何事も無かったかのように完全復活しました。
大学生の若いファン感覚で創る誌面は私みたいなおじさんには眩しく、ほとんど飛ばし読みをしていますが、公演評はきめ細かく、スターの魅力分析、手書きイラストによる衣裳特集等には驚いてしまいます。また兵庫の宝塚大劇場への観劇日記や宝塚を語り合う合宿ルポは学生さんらしく楽しめる。また新トップ特集やさよならトップ特集をはじめわき役スターにまでスポットを当てる姿勢には感心してしまいます。
また最近、タカラジェンヌOGインタビューコーナーが復活したようですが、ビッグネームに媚びる事なく、あくまで学生さんが感じる宝塚の宝塚スターの魅力を紹介してゆく内容であり続けて頂きたいと思います。
まずは100号おめでとうございます!これからも楽しみにしております。
天野 俊哉
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