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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1488 革新技術の導入今昔
 フランスの20年ぶり2度目の優勝で幕を閉じたサッカーワールドカップロシア大会ですが、個人的にはブブゼラが鳴り響いた南アフリカ大会から8年も経ったのかと思うと、時の過ぎゆく速さを実感している次第であります。ちなみにNHKのチコちゃんによると、トキメキが少ない人程、時間が経つのが速く感じるそうです。
 さて、今大会からVAR(Video Assistant Referee)制度、いわゆるビデオ判定が導入されて話題になり、日本でも今シーズンからプロ野球がビデオ判定をリクエストできるようになりましたが、御嶽海の初優勝で名古屋場所を終えた大相撲ファンの中には「何を今さら」と思われた方も少なくないのでは?そうです。今から半世紀近くも前に、日本の大相撲が既にビデオ判定を導入していたのであります。
 昭和44年(1969年)3月春場所、45連勝中の横綱大鵬の取組で、それは起きました。立行司は大鵬に軍配を上げましたが、勝負審判の一人から物言いがつき、協議の結果、行司軍配差し違えで相手の勝ちとなり、大鵬の連勝記録は45でストップしてしまいました。
 ところが、翌日の新聞に相手の足が先に出ている証拠写真が発表され“世紀の大誤審”と大騒ぎになりました。この誤審が大きなきっかけの一つとなり、近代スポーツよりもいち早く、神事でもある古式ゆかしい大相撲が先進的なビデオ判定を導入するに至りました。これぞまさに伝統と革新の融合であります。当時のこの柔軟な考え方はすごいですね。更にもっとすごいのは、最終的な判定は事実を映し出すビデオよりも、その取組の流れや勢いや観客の反応を土俵下で直に感じることができる勝負審判の判定が優先される、という規則になっていることであります。VAR導入の是非で一番議論されたのも、まさにそこで「情熱のスポーツであるサッカーをビデオで冷静に判定することが、はたして正しいことなのか」ということだったそうですが、最終的な判定はピッチ上の主審に委ねられているそうなので、大相撲の規則にも似た“必ずしも事実が真実とは限らない”感があって、それはそれでいいのかもしれません(いや、ダメかな)。
 今回も実にどうでもいい内容でした。

Y's取材班



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