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Vol.1487 SKDスタスレヴュー2018夏の踊り
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浅草六区のゆめまち劇場で年に3回開催されるSKDのOGを中心に、20名の若手ダンサーズによる『スタス・レヴュー夏の踊り』をダンサー仲間と観に行きました。
『東京リズム劇場』の長年の仲間で現在は地元の兵庫で活躍している西村麻亜沙さんが久しぶりに出演する事と、前回の『春の踊り』から男役としてこのレヴューに加わった市川教室出身の郡司聡美さんが揃って名前を連ねているのは非常に嬉しい事であります。
今回は力を入れて舞台袖にあるダンサーが出入りするカーテンの近くに着席しました。
“Summertime”のBGMが終わると場内客電が落ち、そのなかをダンサー達が板付き。
傘を使った和物で幕開けです。西村さんをはじめとする8人の娘役が艶やかなピンクと白の和服に傘を持ち舞う姿にレヴューの醍醐味を感じました。
続く男役による秋田音頭は何とHIPHOPのアレンジで意表をつきます。どう形容したら良いか分からない位格好よくて、私は4人の男役のどれが郡司さんか戸惑ってしまいました。髪を染めてワイルドアップした所作には驚きました!
さらに宵待草では黄色い衣裳にToe Shoesの3人の女性が見事なテクニックで客席を圧倒。
ガラッと代わりスリーペアでのマンボでは、ゴールドラメのシャツを着た脚の長い郡司さんが女役を男っぽくリード。
すっかりスタスレヴューの顔となった実力派の酒匂るりさんをフィーチャーした1960年代のSoul風のナンバー、サンタナでは皆さんアフロを被りお腹をバッと見せて客席のおじさまを悩殺。ダイナミックな振りの6人の女役の中では、西村さんのスレンダーな魅力とシャープな動きが際立っていました。
ベテランの芹なづなさんがミュージカル『南太平洋』の名曲“魅惑の宵”をソロで歌われましたが、じっくり聴ける場面がこの1曲だけなのはレヴューとしてはいかがな物か?この場面では歌う芹さんをピンスポットがずっとフォローするのですが最後の歌い上げるあたりでの絞り方にも味があるというか照明さんのキャリアを感じさせてくれました。
中詰でのブギのナンバーで使われた曲が面白く盛り上がりました。男役は白い上下にブルーのラメのジャケットを格好よく着こなしていました。
後半すぐの郡司さんら男役が迷彩柄の衣裳を着たナンバーも狭い舞台をうまく使って効果を出していましたね。
榛名珠利さんをフューチャー、春風まこさん西村さんら4人の女役がバックを務めたジャズ・ナンバーの“タキシード・ジャンクション”が大人っぽいムードを出していて素敵でした。
女性6人による“アマポーラ”は女っぽさを出すのに難しい作品だったかも知れません。
そんななかで酒匂さんと春風さんの女性デュオはさすがに風格と余裕があり振りがユニークで楽しかったです。
紅色のロングコートを着て後ろ姿など雰囲気で魅せる男役の踊り“リベルタンゴ”の後は、12名の女役によるSKD名物のラインダンス“セントルイス・ブルース”。西村さんだけがタップシューズをはいて登場し、間奏ではひとりエプロンステージに飛び出し軽やかなソロ・タップを見せました。シルバーのレオタード、星条旗をイメージしたベストの衣裳が華やかでした。星の形をしたイヤリングも左耳と右耳で色を変えたり、皆さんの小物に対するこだわりにも拍手。
そして18名が舞台せましと踊りまくるフィナーレが好きでした。ほんの少しだけ西村さんと郡司さんが同じグループで踊る場面がありましたね。
このキツいフィナーレの直後にマイクで挨拶をする酒匂さんも立派でした!
全15曲60分の素敵な『夏の踊り』でした。
今回は《若手のベテラン》が少なかったせいかグラマラスなエイトピーチェス風の作品がありませんでした。西村麻亜沙さんもこの舞台にはなくてはならない存在になってきたようです。ぜひ、また出演して欲しいです。そしてたった3ヶ月で艶のある男役に少しだけ成長した郡司聡美さんの今後の活躍を期待します。
さて素敵なレヴューを観劇した後は美味しいコーヒータイムという事で、アンヂェラスか?ムルソーカフェか?など考えたあげく炎天下の中を国際通りの浅草ビューホテルのラウンジに向かいました。
しかし、まさかの貸し切り!
アリエナイ。
歩いたことの無い裏道を浅草駅方向にテクテク歩くと蜃気楼の様に大きなお屋敷というか古民家が現れました。
《一見さんお断り》のお店かと思いきや庶民的なかき氷の旗が。門をくぐり庭園を抜け、門前払い覚悟で玄関をガラガラと開けると?
長くなるので今回はここまで。ご興味のあるかたは写真からご想像頂ければ、と思います。オススメいたします。
天野 俊哉
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