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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1476 タップ・ダンサー仲間のめざめ?その壱
《まず、何故カレーなのか?》
 7月1日(日)に埼玉県の大宮ソニック・シティ大ホールで開催されるチャリティの舞台に、戸塚の本部スタジオから可愛い仲間達が6人も踊りに来てくれる事は前回触れました。わざわざ遠くから来てくれるので、「舞台の後にランチでもいかがですか?」とお誘いしたところ、皆さん参加してくれるとか。淺野康子さんによるとそのうち何人かが「天野先生だからやっぱりカレーですかね?」と言ったそうな。メンバーのひとり、インド美人の三川真理子さんなんかは、私がカレーしか食べないと信じきっているのだから困ったものです!
 まあ『ナショナル・タップ・デー』や『東京リズム劇場』等のタップ・ダンスの舞台で仲良くなったダンサー仲間からも「天野さん、カレー行きましょう」というお誘いをよく頂きます。ただし、これは我々の中で「ゆっくりタップの話でもしましょうよ」なる意味であり、「美味いカレーを食べに行きましょう!」とはやや異なります。確かに、加藤忠さんと浦上雄次さんは《絶対カレー派》ですが、松本晋一さん、渡辺かずみさん、穴田英明さん、白川希さん、そして最近の今西康之さんは絶対カレー派ではありません。

《加藤忠さんHIPHOPにめざめる?》
 先日、このコラムに良く登場するタップ・ダンサー加藤忠さんと、はい、カレーを食べました。ちょうどスタジオGAMBAの発表会の10日前でした。
 最近私が開拓した池袋のわかりずらい場所にある『こせり』というお店。工事中なので外壁は写真のごとくですが、店内は意外にも和風タイプで落ち着いた造り。お客さんは入れ替わり立ち替わりで、常に満席でした。

 加藤さんは《タップ馬鹿》なる言葉がぴったりくる位ストイックな方ですが、このGWに2000人収容の会場、ダンサー600人が出演するというHIPHOPのマンモス・イベント『フル・スロットル』にただ一人のタップ・ダンサーとしてゲスト出演したそうです。
 いつになく興奮ぎみの加藤さんは、目の前のインドカレーを口に運びながら、ライスのお代わりをしながら、推定1000万円かけたという舞台図面や進行表や写真を沢山見せてくれながら、凄いスピードで語ってくれました。
 彼が撮った映像を観ると、まさに氷室京介さんのロック・コンサートや安室奈美恵さんのファイナル・コンサートのレベルで、舞台に鉄骨を組んでその上でダンサーを踊らせたり、20本のサス灯り、ムービングやレーザーがもの凄い動きを見せて迫力を生んでいました。加藤さんはタップダンスとは異分野であるHIPHOP界のスケールに打ちのめされた!という感じ。
 加藤さんは第2部のオープニングにタップのソロを2曲。後半には鉄骨の上で加藤さんのバックダンスが20人のHIPHOPダンサーによって踊られたらしい。
 らしい、というのは加藤さんは前を向いてステップを踏んでいたので分からないとか。
 なるほど。
 コンサート映像が大好きな私の質問にも沢山答えてくれ、あっという間の1時間でした。既に来年のオファーが来てるそうで、何事も全力投球の加藤さん、とても嬉しそうでした。
 来年は必ずうかがいますね!

 この後にGAMBA発表会で使う何かを造るそうで、残念ながら早めにサヨナラしました。

天野 俊哉



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