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Vol.147 「クレイジー・フォー・ユー」(劇団四季)リバイバル上演決定 !!
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「クレイジー・フォー・ユー」は、トニー賞のベスト・ミュージカル賞(1992)を受賞した、全篇ガーシュイン(曲ジョージ&詞アイラ)の名曲が流れるミュージカルです。ダンス・シーンの多くがタップ・ダンスであることで、皆様に必ず観ていただきたい作品です。ガーシュイン兄弟が1920年代から30年代にかけて残したスマートな曲と、スーザン・ストローマンによる、新しいけれど昔のムードを感じさせる振付が観客を魅了します。
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タップの場面でのオススメは、主人公のボビーがピンクの衣裳を着たガールズと踊る“I Can't Be Bothered Now”です。黒い車の中から次々に女の子が飛び出してタップを踏む踊り出しから、もうワクワクしてしまいます。曲は異なりますが、1930年代のアステア映画での振付(有頂天時代)をうまくアレンジして、6分間のタップ・ナンバーを作り上げたのは見事です。また、トタン板やのこぎりなど、様々な道具を駆使してユニークな展開をみせる“I Got Rhythm”や、トーシューズでのタップが印象的な“Stiff Upper Lip”も、楽しいナンバーです。
タップ以外の場面でも、主演カップルがステージいっぱい踊りまくるデュエットや、ボビーのダイナミックなソロなど、ダンスはどれも魅力的です。逆に、本来見せ場であるべきフィナーレが、衣裳だけは力をいれているものの、盛り上がりに欠けあっさり終ってしまうのには不満が残ります。
日本では、1993年から劇団四季により上演され、今年久々のリバイバル上演となります。ブロードウエイ作品なので、演出から振付、音楽のアレンジに至るまで厳しく管理されていますが、日本一の劇団による上演なので、作品の魅力は最大限に生かされているはずです。
写真は劇団四季初演当時のキャストによるダンス・ナンバーです。加藤敬二さんと荒川務さんがボビーをダブル・キャストで演じました。今回はどのような方が演じるのか楽しみですね。
2月6日から3月20日まで四季劇場秋で上演されます。
天野 俊哉
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