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		Vol.1462 もうすぐ生誕100年キャロル・ランディス〜実は戦場の花だった!
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 1940年代、ハリウッド映画のグラマー女優もしくは、戦時中のアメリカ兵のアイドルとして有名だったキャロル・ランディスがもうすぐ生誕100年を迎えます。 
 
 私とキャロルの出逢いは実に奇妙なものでした。私はその美しい顔を見るよりも前に、キャロルのご遺体写真を先に見てしまったからです。ケネス・アンガーがハリウッドの裏側を鋭く掘り下げたスキャンダル本『ハリウッド・バビロン』に登場する「ハリウッドのグラマー女優キャロル・ランディスの死」を高校生だった私はまるで小説の様に読み、掲載された写真をごく普通に眺めていました。 
 『マイ・フェア・レディ』のヒギンズ教授役で有名な俳優のレックス・ハリスンに失恋した当時29歳のキャロルが、自分の部屋で薬を多量に服用し自殺を。母親宛に書かれた遺書が現場写真と共に掲載されていたのですね。 
 今考えるとゾッとしますね、この本。 
 キャロル・ランディスは、脇役時代を経て1940年代に20世紀FOX映画のスターになります。このコラム用に、1940年から1945年までに彼女が出演した6作品をまとめてチェックしてみました。 
 
ヴィクター・マチュア主演のスペクタクル 
 『紀元前百万年』 
ベティ・グレイブル主演のサスペンス 
 『I Wake Up Screaming』 
ベティ・グレイブル主演のミュージカル 
 『Moon Over Miami』 
リタ・ヘイワース主演のミュージカル 
 『My Gal Sal』 
ソニア・ヘニー主演のミュージカル 
 『氷上の花』 
ジョージ・マーフィ主演のサスペンス 
 『Having Wonderful Crime』 etc. 
 背が高く、グラマラスな美人ですが、残念ながら一般大衆に支持されるカリスマ性が無いせいか、ヒロインをイビったり、ヒロインの彼氏の腕に自分の手を回したり、イヤな女の演技ばかりやらされて気の毒です。また、歌えるのにミュージカル映画に出演してもナンバー出演はほとんどありませんでした。 
 逆に、近年再映画化された『紀元前百万年』のオリジナル版などは、作品の質も良いのと、言葉を喋らない時代の人物を演じているので、あまり演技派でないヴィクター・マチュアやキャロルの笑顔が生かされて記憶に残りました。 
 
 第二次世界大戦中のグラマラスなハリウッド女優の誰もが貢献したのが、水着写真すなわちPIN UP写真の兵士達への提供でしたが、キャロルの場合はそれだけに留まらず、女優のケイ・フランシス、コメディアンのマーサ・レイ、ダンサーのミッチー・メイファーと共に軍服に身を包み、アメリカ兵が駐屯している海外戦線を慰問に回る《FOUR JILLS IN A JEEP》として命知らずの活躍をしました。 
 1944年にこの勇気ある女性四人が主演した同名のミュージカル映画がFOX映画で製作されましたが緊迫感も何もない茶番劇でした。 
 ただ、キャロル自身がこのツアーを本にしているらしいので、いつかは読んでみたいと思ってます。 
 
 今回は、ハリウッド映画のグラマー女優であると共に、アメリカ合衆国に多大な貢献をした戦場の花キャロル・ランディスを取り上げました。 
天野 俊哉 
 
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