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Vol.1457 もうすぐ生誕100年リタ・ヘイワース(前編)
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1940年代のハリウッドで人気の高かった女優リタ・ヘイワースが生誕100年を迎えます。
映画入りするまでラテン・ダンサーとして活躍していた事からミュージカル映画への出演も多いリタですが、先ずは女優としてのキャリアから。
ハリウッドでも中規模の映画スタジオだったコロムビア映画会社の専属女優になった事でリタは大女優として映画史に名前を残せたと思います。ちなみにMGM映画の専属俳優だったクラーク・ゲイブル、ジェームズ・スチュアート、ジーン・ケリーが一流のスターになれたのは、コロムビア映画出演がきっかけになっているのです。
リタのキャリア上昇は、意外にも犬猿の仲だったと言われるコロムビア映画の社長ハリー・コーンのプロデュース力によるものです。
当時のハリウッドで人気の高かった男優達とリタを次々共演させました。
ケイリー・グラント
タイロン・パワー
ジェームズ・キャグニー
シャルル・ボワイエ
グレン・フォード
ロバート・ミッチャム
バート・ランカスター
ゲイリー・クーパー
ジョン・ウエイン
なんという豪華な顔ぶれでしょう!私もこのコラムを書くまで忘れていましたが、ダンサー出身でどちらかというとグラマー女優扱いだったリタがこれだけの大スターと共演したなんて。リタと同格のMGM映画のジュディ・ガーランドも、FOX映画のベティ・グレイブル達は全盛期にドラマにすら出演させてもらえなかったのですから。
さらにはハリウッド映画史に残る名作『市民ケーン』のオーソン・ウェルズ監督の野心作『上海から来た女』にも主演、一流監督にも恵まれました。
さて、リタ・ヘイワースの代表作と言えば『ギルダ』です。この自由奔放な悪女役でハリウッドでの地位を不動の物にしましたが、一方で私生活では平凡な女性であり家族を大切にしたリタは、リタ=ギルダの悪女のイメージに生涯苦しんだそうです。
私は映画ファンになってからリタが小さなお嬢さん達とニコニコ笑っているスチル写真を見る機会が多かったので、いまだにリタをグラマー女優として受け入れる事が出来ません。
また、大好きだった映画、ジーン・ケリーと共演した『カバーガール』で演じた純情なダンサー、ラスティ・パーカー役こそが私の中のリタ・ヘイワース像であるのです。
ただ、ハリウッド映画におけるグラマー女優としてのリタ・ヘイワース人気が高くて、例えばリタの生涯を描いたドキュメンタリーDVD等も発売元はヒュー・ヘフナー氏のPLAY BOY社であります。
リタに似た女優キム・ベイシンガーがナレーションを担当したファンにはたまらない充実した内容になっています。DVDのパッケージはギルダの黒いドレスを着たリタの悩ましいスチル写真です。
さて、素晴らしいミュージカル映画と相手役に恵まれたキャリアは後編で。
天野 俊哉
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