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Vol.1454 もうすぐ生誕100年テレサ・ライト〜ハリウッドの清純派女優
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第二次大戦中のアメリカで、そして戦後すぐの日本で大変人気の高かったハリウッド女優テレサ・ライトが生誕100年を迎えます。
テレサは、ハリウッドの名物プロデューサーであるサミュエル・ゴールドウィンにスカウトされ映画デビュー。私が映画ファンになり始めた1975年頃、このゴールドウィン映画がテレビで沢山放映されていました。よって、ゴールドウィン映画の専属俳優だったゲイリー・クーパー、ダニー・ケイの主演作品と共にテレサの作品もほとんどこの時期に観ております。余談ですが、1988年頃のバブル時代には、これらゴールドウィン映画のほとんどが日本でビデオ発売されたのですが、販売していたのが何故だか総合商社の丸紅でした。
さて、ハリウッドに清純派女優さんが本当にいたのか?信じがたい事ですが、少なくともテレサはその代表的存在でした。
ただ年相応の弾けた若い女性の役は少なくて、サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の『疑惑の影』位でした。実は殺人鬼であるチャーリー叔父さんを疑い追い詰める役柄を、時にキュートに時にシニカルに演じていました。
あとはフィアンセがいるか良妻賢母の安全な役ばかり。
アカデミー助演女優賞を受賞したグリア・ガースン主演の名作『ミニヴァー夫人』では、リチャード・ネイの若奥様役。
名優ゲイリー・クーパーがヤンキースの名打者ルー・ゲーリックを演じた『打撃王』でも若奥様役。ちなみにこの映画に出演するまでゲイリー・クーパーは野球の経験が無かった!そしてテレサも野球を観戦した事が無かったとか。
1946年に沢山のアカデミー賞を受賞したゴールドウィン映画の最高傑作である『我等の生涯の最良の年』でも確かフィアンセのいる役柄だったはず。
それらの作品で、アメリカだけでなく日本でも多くのファンを得たテレサですが、ブロードウェイの舞台ではソーントン・ワイルダーの『わが町』のヒロインを演じた位なのに、はたして男性に寄り添うだけの役で満足していたのか?
やがて、ゴールドウィンと契約を解除した事から映画の世界では落ち目になったそうですが、そんな時代に当時の新人マーロン・ブランドと主演した『男たち』というフレッド・ジンネマン監督のドラマがテレサには良かった様な気がします。10代の私には難しい内容の作品でしたが、上に挙げたどの可憐なテレサ・ライトよりも記憶に残っているのですね。
ミュージカル映画やコメディ映画とは縁の無かったテレサなので彼女の映画をもう何十年も観てません。このタイミングでビデオやDVDを探してみようかな?
今回はハリウッドの清純派女優テレサ・ライトを取り上げてみました。
天野 俊哉
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