|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.1428 カルチャー教室悲話B芸能ダンス系専門学校
|
|
現在のカルチャー教室閉鎖は人数減少によるものが多いのですが、かつてはバブルが絡んでいた様ですね。
1980年代にデビューした少女隊なる女の子3人組のタップダンス指導を隆子先生が担当してから芸能事務所のボンド企画とはご縁が出来ました。
少女隊をはじめ大場久美子さん、本田美奈子さん、高岡早紀さん等の専属のタレントさんがタップダンスを隆子先生に習ってました。
原宿駅の駅の近く一帯にボンド企画の芸能専門学校(ブロードウエイ・ダンス・スクール?)が開設されたのが1990年頃でした。女優の岡崎友紀さんみたいな方が取締役だったので最初から嫌な予感はしてしたが、勢いだけはありました。
もちろん隆子先生のタップダンス・クラスも組まれ、橋爪さんと私が派遣されました。
1984年頃、ジャニーズ事務所が少年隊をデビューさせようとしていた時期に、ボンド企画がまさかの少女隊をデビューさせてから、この2つの芸能事務所は犬猿の仲でした。ところが、ボンド企画の事務所と専門学校の隣にはジャニーズ・ショップが隣接しているのは何か変でした。今はどうか知りませんが、そのショップにはジャニーズ事務所の若手が手伝いに来ていた流れで、隣のボンド企画のタップ・クラスにはよく習いに来ていました。
隆子先生に聞いてみると、先生が両方の事務所のタレントさんと仕事をしてきている関係でタップだけは掛け持ちOKなのよ、との事でした。
1992年春に隆子先生が亡くなってからも私達はそれまでと同じ様に仕事をさせてもらってましたが、半年後の9月最初のクラスに向かった私は信じられない光景を目にしました。透明のガラス張りの事務所の中が空っぽだったのです。机も椅子もスタッフの方々も何にも無くなっていたのです。わずかに床に置いてある固定電話が不気味でした。前の週には普通に存在したのに。建物の周りをぐるっとまわるも何も残されていませんでしたし、貼り紙すらありませんでした。
結局、事務所が倒産して、社長が逃げてしまい、保証人に名を連ねていらした大場久美子さんが借金まみれになった事件がこれでしたね。
これとは別に渋谷には、ダンス系のヘルス&スポーツ学院なる専門学校があり、押田君と私が派遣されましたが、やはり1993年のある日を境に教室が閉鎖になってしまいました。倒産でした。
ボンド企画のタレントさんも私達もその後かわりなく仕事をしていますが、ダンスの仕事をしたいとかダンス・インストラクターになりたい!と夢を持って高い入学金や授業料を払って学校に入学した何百人という若者たちを裏切った経営者達を決して許せません。
今年の成人の日に着物トラブルを起こした会社がありましたが、ニュースを見ていてあの経営者も全く同じ感覚だと思いました。
とても残念な事ですね。
時代は変わり、カルチャースクールの時代ではないかも知れませんが、沢山の生徒が通うスクールがある限り1日も長く存続して頂きたい!と願うしだいであります。
おわり。
※ 写真はイメージです。
天野 俊哉
↓バックナンバーもぜひご覧ください
|
|
|
|
|
|
| | |
|
|
|