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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1413 2018年の東京リズム劇場(前編)
 銀座博品館劇場における『2018年の東京リズム劇場』にご来場頂きましてどうもありがとうございました!暖かい拍手、素敵なお花、たくさんの差し入れ等、どうもありがとうございました。

 それでは、橋爪麻美さんと天野が出演した場面のおさらいをしてゆきたいと思います。
 松本晋一先生振付による“オープニング・ナンバー”はカンカン帽子に黄色いジャケット、ストライプのズボンをはいたお洒落なタップ・ダンス。橋爪さんは聴かせるタップのパートからの参加。ボブ・フォッシー・スタイルのためるジャズ振りがグッとくる。私は白川希さん倉形裕代先生と初トリオで踊りだしました。日本のフレッド・アステアこと白川さんとの束の間の絡みが嬉しかった!

 続く“I Got Rhythm”では、見事なフォーメーションの中を楽しく踊りました。
 今回、みすみ“Smilie”ゆきこ先生とはここでの短い絡みのみでしたが、ほんの少しでもみすみ先生のチャーミングな笑顔にトキメキました。
 フォーメーションが複雑なナンバーでしたので、稽古場では私の後ろの橋爪さんと白川さんは場所確認でやたら大変そうでした。ある時、何故か橋爪さんと白川さんが間隔を取らずにピッタリ並んでいました。せっかちな彼らには沢山笑わせてもらいました。

 “タップ名作劇場”今回のお話は「ピータップ・パン」。冨田かおる先生演じるピータップ・パンが子供たちをネバーランドにつれて行くナンバーで私達二人は空を流れる雲の役でした。舞台の上手から下手に何度も何度も駆けぬけました。スピードや間隔を調整するためにスタジオや舞台で沢山稽古しました。そして松本先生が加わった2回目以降、大きな爆笑と拍手を頂く事が出来ました。
 橋爪さんはRIKIYA兄さん扮するフック船長にはべる海賊ガールズを岩田映子さんAkkinさんと演じ笑わせてくれました。当初は地べたで兄さんの足にまとわりつく役が橋爪さんでした。床を転げ回るので体中がアザだらけ!と言ってましたね。が、途中から岩田さんにチェンジしました。女性3人のアラビアン・ナイト風の衣裳も素敵でした。
 そして私はそのフック船長を追い回すワニの役を9年ぶりに演じました。松本先生お手製のワニ君で舞台を横切りました。押田くんは私が必ずワニになって登場すると思って見ていたそうです。まわりの皆さんには狭い下手舞台袖での厄介な装着を助けて頂いたり、小さな台車がうまくゆかず袖から押してもらったりしました。ちなみにワニの衣裳を上手袖で脱がせてくれたのはフック船長役の兄さんでした。可笑しいでしょ?
 さて、このワニ君一式ですが千秋楽の後、楽屋を訪ねてみえた松本先生の生徒さんが全てをお持ち帰りになりました。冬の寒いスタジオでボール紙から命を授かった緑のワニ君(松本先生から貴重な制作工程の画像を見てね)。たった2週間で廃棄処分になるところでしたので、松本先生もうれしかったに違いありません。
 凄いのは直ぐに《リズム★わに子》と命名、つまり女の子として生まれ変わり、その生徒さんのお部屋に飾られたのです。たまげたのはそのお部屋には過去の東京リズム劇場で活躍した「プレイガール」の自動車や「美女と野獣」で穴田先生が着た時計台コグスワースまでもが飾られているのです!スゴイ!

 橋爪さんは『フラワー・ドラム・ソング』のミュージカル・ナンバー“I Enjoy Being A Girl”を踊りました。松本先生の音を生かした振付が最高で、華やかな場面になりました。日本の舞台でこんな素晴らしいミュージカル・ナンバーが観れるのはリズム劇場だけですね。白い衣裳がとてもキュートでした。男性楽屋では数名がずっとこれを真似をしてましたっけ?

 “昭和傑作ドラマ劇場”は私が大好きだった「キイハンター」でした。私は丹波哲郎さんが演じたリーダーの黒木役で最初と最後に出演しました。大切な出番なのに、日曜日の昼の回で台詞をつかえてしまい捜査内容がキチンとお客様に伝わらずご迷惑をおかけしてしまいました。反省です。
 橋爪さんは隆江さんと共に、スナックうすいのカウンターから現れる美女役でした。薄井ママと白川さんの絡みの間、カウンターの下に体を小さくして隠れているのもかなりの重労働でして。そう言えば前回もこの設定でしたね。
 千葉真一の役を演じた穴田先生には派手なアクションシーンが用意され大ウケでしたが、楽屋では体のアチコチが痛いとこぼしてましたね。
 劇場入りの前日、何やら撮影があるからと主要メンバーに招集がかかりました。テレビ・シリーズのオープニングに出てくるカッコいい場面らしい。1970年代ファッションに身をつつんだ冨田かおる先生、穴田先生、白川さん、関島邦江さん、そして私を連れた松本先生は、平日ランチタイムの岩本町ロケに。コート衣裳の私を除けば皆さん薄着で気の毒。そんな状況を無視してカメラを持った松本先生がどんどん場面を収めてゆきました。劇場ではお客様に大ウケでした。撮影楽しかった!

 今回のリズム劇場は名作劇場とドラマ劇場が前半に来ていたのがポイントでした。お芝居とダンスをゆっくり観賞するには良かった!との感想が多かったです。
 つづく。

天野 俊哉


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