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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1411 タップ・ダンサー加藤忠さんの舞台に行きました(前編)
 昨年5月、小岩で開催された若手ダンサーWakanaさん主催のライブショーの第二弾が今度は江戸川区鹿骨区民館という舞台で行われました。前回に続きタップ・ダンサー加藤忠さんがゲスト出演。
 それにしても鹿骨区民館とは何ぞや?
 東京リズム劇場の自主練の流れで岩本町駅から都営新宿線での移動を選択した天野。スマホの地図を信じて歩き出すも江戸川区はあなどれない!悪い予感がしたのでタクシーを止める。
「しかぼね区民館お願いします〜」
 すると運転手さん「ししこ区民館デスネ」と訂正を。
 5分は走って到着しましたよ鹿骨区民館。

 会場入口ではそのWakanaさんのパネルがお出迎え。
 Jazz&Tap Dance Show『I Will Dance Vol.2』〈フリーダンサーWakanaの復帰公演〉とか?
 さて今回の公演ですが、出演するダンサーはたったの3人!
 フリーダンサーWakanaさん、男性ダンサーKoukiさん、そして我らがタップダンサー加藤忠さん。
 頂いたプログラムには12曲のタイトルが並んでますが、ほとんど出ずっぱりの辺り、1990年代のタップ・イン公演を思い出す。
 こじんまりした会場ですが、意外にしっかりした緞帳が上がると鮮やかな赤い袖幕が目に入る。ステージ上にはリノリウムが敷き詰められている。
 舞台には黒のシンプルな衣裳を着たWakanaさんとKoukiさん。照明は簡素なイメージです。若いお二人が踊るのは何とクール・ジャズの“モーニン”。衣裳にも照明にも頼らない勝負をかけた事にまず驚きました。しかも10分近いでしょ?この曲って。軽くタップのステップなんかも取り入れた正統派ジャズダンス。
 続いて登場した加藤さんの1曲目は“ルル・イズ・バック・イン・タウン”。照明は暗く、音楽もピアノだけの静かな演奏。タップのリズムがしっかりした加藤さんの様なタップ・ダンサーでないと観客は掴めない。栗色のベストを着て同じ色のスラックスをはいてとてもお洒落。
 さて、踊り終えた加藤さん一度下手に引っ込むが直ぐに出てきた!MCですね。
 最前列のお客さんや泣いている赤ちゃんイジリが上手い加藤さん。場が和む。
 とは言え、これは衣裳の早替えのつなぎな訳です。
 続くは赤い照明で踊るWakana&Koukiコンビの“アリヴェ・デ・キャミオヌール”は、確か私の大好きな映画『ロシュフォールの恋人たち』からの曲。
 ジャズダンスの振付で見るのは初めてです。若い感覚でのロシュフォールってこうなんだ!と刺激を受けました。ピンスポットをセンターにあてた演出も新鮮でした。
 このピンスポットは加藤さんの曲目に繋がります。帽子を被って軽く踊るソフトシューはいかにもヴォードビル・スタイル。加藤さんによるとチャールズ・ホニ・コールズの振り付けだとか。加藤さんのタップ愛に満ちたトークにグッとくる。ここでの音楽“テイキン・ア・チャンス・オン・ラブ”もピアノだけの演奏なので、今回のリノリウム敷きを意識した選曲なのかも知れない。
 さてディキシーランド・ジャズのアレンジでの“サムバディ・ストール・マイ・ギャル”の曲で、赤い繋ぎの衣裳のWakanaさてと青い繋ぎのKoukiさんが登場。チャールストンの楽しい振付にお二人のファンが沸く。途中から曲は“バレンタイン・キッス”に。バレンタイン時期に上手い選曲ですね。会場が明るくなるとお二人が客席に降りてきてチョコレートを私達にプレゼントしてくれました。大変な盛り上がりをみせました。
 それにしても前回と同じくパワフルに踊っているWakanaさんなのに〈復帰公演〉とは何なのか?ずっとその事を引きずりながらながら彼女を見ていました。
 つづく。

天野 俊哉


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