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Vol.1409 もうすぐ生誕100年トム・ドレイク&ロバート・ウォーカー
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1940年代の若手スターだったトム・ドレイクとロバート・ウォーカーは共に1918年生まれ。“boy next door”(隣のおにいちゃん)の親しみやすい青年イメージでMGM映画で活躍しました。
トム・ドレイクは、MGMミュージカルの『姉妹と水兵』では、ヒロインの一人グロリア・デ・ヘヴンの平凡で地味な恋人役でしたが、続く『若草の頃』ではMGMミュージカルの女王ジュディ・ガーランドの恋人役に昇格しました。しかもジュディを恋の虜にしてしまい、家の窓辺で“The Boys Next Door”を歌わせたり、市街電車の中では名曲“The Trolley Song”を熱唱させてしまったり、すっかり色男ぶりを見せつけてくれました。トムの存在はどうでも良いくらい、ジュディは素晴らしかった!
さて、トムの代表作はアメリカの名作曲家リチャード・ロジャースの伝記映画『Words and Music』。
残念だったのは、せっかくの主役なのに相棒の作詞家を演じたミッキー・ルーニーと、ジーン・ケリーをはじめとするMGMミュージカルのスター達にすっかり作品をさらわれてしまった事です。
私が記憶するトム・ドレイクの作品はこの3作品位ですね。
同じ時代に活躍したロバート・ウォーカーの方は、もう少し良い作品を残しました。
『若草の頃』のヴィンセント・ミネリが監督してジュディ・ガーランドが主演したドラマ『The Clock』では、ジュディと大変相性が良く作品も成功しています。
また、クローテッド・コルベールやボブの当時の妻ジェニファー・ジョーンズと共演した『君去りし後』でのジェニファーとのラブシーンや、駅での別れのシーンは大変盛り上がっていました。脚本や演出もあるでしょうが、俳優の演技がそれ以上でした。
ボブもトム・ドレイクと同じ様にアメリカの名作曲家ジェローム・カーンの伝記映画『Till the Clouds Roll By』に主演しましたが、トムと同じ様に相棒の作詞家を演じたヴァン・ヘフリンやMGMミュージカルの大スター達に作品をさらわれてしまいました。
その後、スリラー映画の大家アルフレッド・ヒッチコック監督に誘われ主演した『見知らぬ乗客』でその演技が認められまたものの、私生活の乱れから若くして亡くなりました。
今回は、MGMミュージカルの女王ジュディ・ガーランドのハンサムな恋人役を演じたものの、映画の世界で成功しなかった二人のスター、トム・ドレイクとロバート・ウォーカーを取り上げました。
天野 俊哉
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