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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1408 もうすぐ生誕100年アラン・J・ラーナー〜アメリカを代表する名作詞家
 アラン(以下アランね)は、作曲家のフレデリック・ロウと組んでブロードウェイの舞台ミュージカル『ブリガドーン』で時の人に。そして、ジュリー・アンドリュース(映画ではオードリー・ヘプバーン)とレックス・ハリスン主演の名作『マイ・フェア・レディ』を世に送ります。この名作を私達が『2013年の東京リズム劇場』のタップ名作劇場でパロッたのが懐かしい。リズム劇場初出演だった白川希さんが、ロンドンではなく世田谷区梅ヶ丘に住むイライザの屋敷前で歌う松本晋一作詞のラブソングは、アランの歌詞よりもピッタリで笑えましたが。
 さらにアランは映画の脚本や映画での作詞なども担当しており、MGMミュージカルの名作であるフレッド・アステア主演『恋愛準決勝戦』やジーン・ケリー主演『巴里のアメリカ人』そしてレスリー・キャロン主演『恋の手ほどき』とは素晴らしい!
 アランは他にも『ペンチャー・ワゴン』『キャメロット』『晴れた日に永遠が見える』『星の王子様』等の名作ミュージカルを書きましたが、ハリウッドでの映画化でいづれも失敗しているので、私の興味は彼のキャリアの1950年代までに限られます。
 生前、アランが書いたミュージカルの優秀な書物『ミュージカル物語〜オッフェンバックからキャッツまで〜』は日本でも出版され、若い頃に何度も何度も繰り返し読んだものです。

 私は、このコラムを何時もの様に移動中の電車の中やコーヒーを飲みながら書いているのですが、ふとアランの音楽を聴いてみたくなり、YouTubeを検索しました。
 意外にも映画を観た時には全く感銘を受けなかった『恋の手ほどき』“Gigi”。14歳の時にテレビで観ただけですが、音楽に関しては歳をとるにつれ「どれもいい曲だなぁ」と思うようになってきました。YouTubeでもやはりこの作品からの曲が素敵でした。映画では、モーリス・シュバリエとハーミオン・ジンゴールドという高齢カップルがシットリ歌う“I Remember It Well”を何と晩年のアランと奥様のリズ・ロバートソンが歌う映像に感動しました。
 それにしても随分若い奥様だ。初めてアランのプライベートを調べてみると、結婚歴が8回。
 えっ?
 何だコイツ?
 しかも未亡人のリズさん、アランより36歳も若い。
 あらっ。
 まあいい。

 今回は『マイ・フェア・レディ』等の名作詞家アラン・J・ラーナーを取り上げました。8回ですか。

天野 俊哉


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