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Vol.1407 もうすぐ生誕100年ロバート・アルドリッチ監督〜HW男性映画の名監督
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1950年代から70年代にかけてハリウッド映画で活躍したロバート・アルドリッチ監督がもうすぐ生誕100年を迎えます。
私が映画を観はじめた頃、アルドリッチ監督作品なら絶対に面白い、と評判の高かった事をよく覚えています。ただ、キレイな女優さんを生かした作品は少なかった。まさに、男優にとっての名監督でした。
デビューしてまもなくハリウッドの大スター、ゲイリー・クーパーと若手だったバート・ランカスターの共演作『ヴェラクルス』を監督したアルドリッチ。両スターを上手く立てながら、すかさずランカスターを生かす演出で話題に。
『キッスで殺せ』や『悪徳』なんてどちらかと言うとマイナーな作品で次世代のスターや映画ファンを惹き付けました。
ハリウッドのスタジオ・システム崩壊後も生き残り、
バート・ランカスター
カーク・ダグラス
リチャード・ウィドマーク
ジャック・パランス
リー・マーヴィン
アーネスト・ボーグナイン
ら、男臭い男優達がアルドリッチ監督作品にゾロゾロ集まってきました。
私が12歳の時、映画館で何回も予告編で観た『北国の帝王』なるアルドリッチ監督作品は、アーネスト・ボーグナインとリー・マーヴィンの二人がひたすら闘うだけの映画らしい。いつの日か本編を観てみたいです。
男臭いのに女性ファンが多かったバート・レイノルズが主演したフットボールの世界を舞台にした『ロンゲスト・ヤード』は、同じ頃に映画館で観て凄く面白かった記憶があります。
逆に、そんなバート・レイノルズとフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴを組ませた『ハッスル』なんて作品になるともう酷いものでした。女優と相性が悪いみたいですね。
数年前に突如『ロバート・アルドリッチ大全』なる高価な本が出版され、『合衆国最後の日』と『カリフォルニア・ドールズ』の2作品が劇場でリバイバル上映され、さらにはその2作品のDVDソフトが発売されました。
アルドリッチ監督の遺作でもある『カリフォルニア・ドールズ』は有名な作品で傑作の扱いを受けた作品ですが、私はアルドリッチ監督と主演のピーター・フォークの相性が良かったとは思えません。しかも『刑事コロンボ』の様な繊細な役柄を得意とするフォークにはアメリカを縦断するロード映画はダイナミックすぎた、と思ってます。
渋谷の名画座シネマヴェーラあたりでアルドリッチ監督作品をまとめて上映してくれるとアルドリッチ監督の真価が分かるのでしょうが。
今回はハリウッド映画で男臭い映画を創り続けたロバート・アルドリッチ監督を取り上げました。
天野 俊哉
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