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Vol.1399 もうすぐ生誕100年グレース・マクドナルド〜ハリウッドのダンシング・スター
 1940年代にユニヴァーサル映画のB級ミュージカルで活躍したグレース・マクドナルドが生誕100年を迎えます。
 私がグレースの名前を知ったのは中学生の頃、¥4440で購入したジーン・ケリーの映画書の1枚の写真、ブロードウエイの舞台『ONE FOR THE MONEY』(1939)でジーン・ケリーと踊る女性がグレースだったのです(写真上から3番目)。

 グレースは弟のレイとコンビで1937年にブロードウエイ・デビュー。その後、グレースはユニヴァーサル映画に、レイはMGM映画にスカウトされ映画界に。グレースは1945年に結婚して引退するまで25本近い作品に出演しました。わずか5年の女優生活で25本とは多いかも知れませんが、映画史に残るような作品は全くありませんし、そのほとんどが上映時間60分前後のB級映画でした。さらに、ペギー・ライアンというピチピチしたダンサーが同じ時期ユニヴァーサル映画にいたことが不運だったと、私は思ってます。しかも、このペギー・ライアンが弟レイ・マクドナルド夫人となりました。

 日本ではグレースの作品は1本も劇場公開されず、輸入ビデオが90年代になってやっと1本発売されただけです。それが『FOLLOW THE BOYS』という作品で、これは第二次世界大戦中にハリウッドで流行った各映画会社が契約俳優をズラリ並べるオールスター・キャストによるミュージカル映画でした。主演はジョージ・ラフトとヴェラ・ゾリーナ。マレーネ・ディートリッヒ、アンドリュース・シスターズらビッグ・スターが特別出演。グレースはジョージ・ラフトの妹役で映画の最初に登場してお芝居に絡むだけ。せっかく衣裳を着ているのにダンス無しでガッカリしました。

 それからさらに20年後、アメリカの映画コレクターからハリー・ジェームス楽団が主演したユニヴァーサルの短編映画『TRUMPET SERENADE』を購入したのですが、オープニング・タイトルにまさかのグレース・マクドナルドの名前が、そして振付師がジョン・マティソン。ジョン・マティソンは中川三郎先生の師匠として知られるタップ・ダンサー。
 15分の短編の全てがハリー・ジェームス楽団の演奏という珍品で、グレースは“Night Special”の曲で踊ります。初のグレースさんのタップ・ダンスですが、多分マティソン先生の指導なのか?彼女が踏むステップ、両手でスカートをもつ仕草、ダンシング・スタイルが隆子先生にとても似ていて嬉しくなりました。
 この時、ジーン・ケリーの写真集でグレース・マクドナルドを見てから35年近く経ってました。

 このタイミングで、アメリカの個人コレクターからグレースのユニヴァーサル映画を15作品位購入したのですが、タップ・ダンサーでありながら踊らない作品があったり、せっかくダンス・ナンバーがスタートしても直ぐにドラマに戻ってしまったり、B級作品ならではの理由からグレースが生かされた作品には巡りあえませんでした。
 意外にも『DESTINY』なるノワールもの、犯罪映画でのグレースがそのダークな雰囲気に向いていました。そう言えばギャング映画の大スター、ジョージ・ラフトの横に立ったときも、えらくバランスが取れてましたっけ。引退せずに映画界に残っていたら、ノワール女優として新境地を開けたかも知れませんね。

 今回はハリウッド映画のダンシング・スター、グレース・マクドナルドを取り上げました。

天野 俊哉


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