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Vol.138 DVD未発売、ギャグの宝庫「クレージー・ボーイ・シリーズ」
アメリカや日本と違い、スラップ・スティック・コメディ(体を使ったドタバタ)の分野の伝統が無いフランス映画界。戦前のジャック・タチ(Y'sコラムVol.119)を除くと、ピエール・エテックスや、ルイ・ド・フェネスなど数えるほど。近年すっかり立派な映画作家となったパトリス・ルコント監督も、初期はコメディ専門でした。
チャップリンやキートンをはじめとする往年のコメディが再び脚光を浴びていた1970年代に、クロード・ジディという監督が「フランスにもコメディを」という勢いで作ったのが「クレージーボーイ」シリーズでした。ビートルズを意識した、歌う4人組“レ・シャルロ”を主演にしたもので、フランス映画史上記録に残る大ヒットを飛ばしています。オリンピックを扱った「金メダル大作戦」、スーパーを舞台にした「スーパーマーケット珍作戦」、軍隊に入隊してしまう「突撃大作戦」など、日本でも1973年から1975年には年に1本のペースで上映されたものの、いつの間にか公開されなくなりました。
今年に入って本当に偶然、「金メダル大作戦」と「突撃大作戦」の中古ビデオ(\105でした)を商店街のビデオ市で見つけました。35年ぶりに見直したのですが、ストーリーはいいかげんなものの、コメディの命であるギャグのアイデアは豊富で大いに笑えます。近年、アラン・ドロンやブリジッド・バルドーの古いフランス映画がDVD化され、良く売れるそうです。「クレージーボーイ」シリーズもどこかで企画にのぼってほしいものです。

天野 俊哉






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