|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.1372 ミュージカル映画DVDBOX第2弾(その3)
|
|
書店で買えるコズミック出版のDVD BOXミュージカル映画シリーズ第2弾《ミュージカル・パーフェクトコレクション/ブロードウェイ》が発売されました。
その1ではハリウッド・ミュージカル映画の黄金時代である1930年代の戦前の作品を、その2ではアメリカが第二次世界大戦に突入した時代の作品を、そして今回は戦後の4作品を取り上げます。
★『ステート・フェア』
(1945・FOX映画)
『オクラホマ』『回転木馬』『王様と私』『南太平洋』『サウンド・オブ・ミュージック』の作詞作曲コンビである、リチャード・ロジャース&オスカー・ハマーシュタイン2世が、舞台ではなく映画のために音楽を提供したのが『ステート・フェア』です。
アイオワの農場家族のお話に素敵なメロディがふんだんに絡みます。人種差別等の重いテーマが無いので、安心して鑑賞出来ます。
アメリカで劇場公開されたのが第二次世界大戦終結から直ぐの1945年8月20日だとか?いやはや。
本来ドラマの俳優であるジーン・クレインとダナ・アンドリュース、歌手のヴィヴィアン・ブレーンとディック・ヘイムズがそれぞれカップルになり、ロジャース&ハマーシュタインの名曲を歌います。確か振付師を必要とするダンス・ナンバーは無かったはずです。
★『踊る海賊』
(1948・MGM映画)
ジュディ・ガーランド&ジーン・ケリー主演、コール・ポーター音楽。
ミュージカル映画を観るチャンスの少なかった10代の頃に、たった6曲だけ入ったサントラ盤輸入レコードをアメ横のお店で買ったのが懐かしい!凄く高価でした。¥3000位しました。
そして、すりきれるまで聴きました。
ラジオ・シティ・ミュージック・ホールの美術監督出身のヴィンセント・ミネリ監督が創りあげた海賊映画の世界が楽しいです。
同じコズミック出版から発売されている《海賊映画DVD BOXシリーズ》に収められた時にコラム(Vol.821)を書きましたのでそちらもご覧くださいね。
★『水着の女王』
(1949・MGM映画)
テレビ放映された時、《MGM映画創立25周年の記念作品》と字幕が出たので凄く期待して観た記憶があります。
水着の女王エスター・ウィリアムス主演のとても楽しいミュージカルではありますが、肝心の水中バレエの場面が短くて不満が残ります。エスター・ウィリアムスの相手役にはハンサムなラテン・ラヴァー、リカルド・モンタルバンが選ばれ良いコンビネーションを見せています。ただ、もっと面白いのが、コメディ・リリーフとして参加したレッド・スケルトンとベティ・ギャレットのコンビ。ここには書ききれない位笑えますよ。
★『紳士は金髪がお好き』
(1953・FOX映画)
ご存じマリリン・モンロー主演のミュージカル・コメディ。ハワード・ホークスが監督している事でも有名な作品。
私の興味は少しばかり変で、以下の様になります。
〈ジャック・コール〉
エキゾチックなムードで当時のハリウッドに新風を巻き起こしたマリリンご贔屓の振付師。
アメリカン・ダンス・マシーンがジャック・コールの伝記『JACK』を日本で上演した事があり、日本人のケンジ中尾さんがメンバーの一員として出演されてました。
東京リズム劇場の出演者には、岩田映子さんのようにジャック・コールのダンス・スタイルを勉強された方がいます。現在、松本晋一さんが振付されてるナンバーの稽古でも、岩田さんが踊るとジャックの空気を感じる事が出来て嬉しくなります。
〈ジョージ・チャキリス〉
『ウエスト・サイド物語』の名ダンサー、チャキリスもかつては脇役のコーラス・ボーイ。ピンクの衣裳を着たマリリンが大勢の紳士を従えて歌い踊る“Diamonds are Girls Best Friend”でもチラチラとそのお姿を確認する事ができます。マリリンの可愛い仕草も見たいし、チャキリスも探したいし、いつも悪戦苦闘しながら鑑賞するはめに。
って、皆さんは普通にご覧ください!
以上、『ミュージカル・パーフェクトコレクション/ブロードウェイ』のご紹介でした。
天野 俊哉
|
|
|
|
|
|
| | |
|
|
|